短歌と俳句(もどきを含む)おきば 2019-08 (降順)
短歌
よそかぶんねやになじめるオオサンショウウオぬいぐるみ抱へつなでつ
ふるりほよむにょりそろそろはむりあむもにもにでかい蕨餅くふ
ざぶりてふふたりむすべるうたかたのいまにきゆともともにゆきなむ
ふろあがり雲夜にホァとあくびしてからすのアァとまざりあひたり
人もなくゆあんゆよんと鞦韆のさだまらぬ身をひとりか曳かむ
のぞみてふあだ花ならばことごとく散らせ秋風われうづむほど
うつせみのこゑぞいわほに沁みいるるわがことの音のわたりてしがな
はつ風の白をしらずや底紅のゆふかげぐさの一日のはな
秋立つと熅るはだへは知らねども夕の木槿の影はのびたり
俳句
秋雨や尾長まねたるあごの裏
おなが立ちてっぺんゆらり秋の風
懸巣鳥あそぶまなびの庭うつほ
柵越しに柘榴かぞへつ今日休み
茶も椅子もずずと鳴る店ほふし蝉
ランチ丼ならぶ秋蝉すぐ近く
秋じめりわするおごりのペルツォフカ
あまかける蝉とピアノと鐘の午
あだ夢のこの身木槿のまた落ちぬ
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