短歌おきば 2021-01

つららゐる池のこころの石や聞かむ音なき果ての凍星の歌

人も見よ袖ふきわたる霜風に春ぞ忘れぬ梅のはつ花

くれなゐを昔ふるひし葉は朽ちてふゆの日しろき鴨の曳波

かわいいね🦆🦥🐙🐥🕊🦩🦄🐈

世をうみにむすぼほるらむトリトンの氷火山はつひに眠らず

入相のみぞれにぬるる梅をはやみにほへる後の春ぞ恋しき

かなひたる歌やなにかのことえりに深けてしのこる夜半のともしび

さりともと積みにしふみのふるままにうき寝の空をめぐる月かげ

池の辺にとき梅が香をふきまぜて笹鳴りわたる丘のうは風

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