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のべくら
2022年6月4日 22:21
めぐり逢ふと見し間にもろき桜花ふる春ごとに添へる涙か雪と散る花のなごりを先立てて木の下陰は著莪盛りなりひさかたの月夜しづけき春の池の波にあまぎる花の浮雲やすらはむ春のいくかの跡とめて雲うちにほふ藤の下風暮れかかる春の入日の影さびて香ぞなつかしき藤波の庭うたかたの花なごりなき夏川の波さし渡る若葉風かな春越えて降りもまがふか夏の丘の星と雪とのゑごの花かげ吹きはるる朝の若葉の