シェア
のべくら
2020年1月1日 00:02
短歌新春のはがきの給ふ人やあらむゆくりなく読む年こしデリダなど急きて日を追ひぬらむ二日月くるるもをしき年のすゑかな福袋さげて未来のドーナッツ二十個ぶんだけ最強のわたし陰きはめ落ちつくしゆく公孫樹葉のつもれる街は雨にぬれつつ黄にくくる公孫樹並木の郵便のくるま立ちては舞へ落ち葉たち風さゆる家路にちがふ幼な子のおういと呼びし月ぞあふげる物思ふ心の隈も照らまほし雲居に澄める暮の望月