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のべくら
2019年10月2日 19:05
短歌緋のたてる秋の彼岸の池の端の藍もしらなむその露草を初鴨と化して寝ましを阿亀笹おふる丘辺のみづぼれ石に道芝のあをに立ちたる曼珠沙華よりてぞみれば蟻もよんひき古池にあそびたるこひめづる君そのただむきの筋もいとほし三冬の身にもあはれは知られけりひかる綾子のくれなゐの文まみえてし言ひまがへけるひばんがな咲くまでしれぬ陰路わきかなあが君や善悪(さが)の彼岸にときわけてぬれたる秋の