押してダメなら引いてみな
おはようございます。冬の訪れを早朝裸足ジョグで踏み出す足裏、まさに肌で感じる毎日です(笑)。
不整地20km強を1キロあたり5分を少し切るペースで走っても足裏は無傷。「象の皮膚みたいな足裏になっていませんか?」とよく聞かれます。でも触っていただくとわかりますが(笑)、おそらくほとんどの方の足裏よりも柔らかい。表面の角質はやや硬めですが、その裏にたっぷりとした脂肪層ができている印象。あと10世代くらいこういう生活をすると、私の子孫には肉球ができている気がします(笑)。
裸足で走るようになってからざっと10年。初めて裸足で走った冬の10kmマラソン、あまりにも気持ちよくてペースが上がり、登り坂の身体の軽さに楽しくなり、当時のプライベートベストでゴール、やったー、あれ?足元が濡れてる感じがするな・・とふと地面に目をやると赤い足跡が・・・(汗)、という痛い目にあったのが私の最初の裸足ラン体験。
ペースが早すぎて地面を蹴っ飛ばしてたからダメなのか、と傷が癒えてからペースを落として走っても今度は違うところに血肉刺ができる。スピードを出しても控えてもダメ。どういう着地をしたら肉刺を作らずに走ることができるんだろう・・とそれから模索の日々。
そんな時に昔の仲間たちがスキーの「加重・抜重」で論争をしていたことを思い出しました。そうだ、着地、つまり加重側ばかりに気を取られていたのだけれど、どのみち重力で足は着地するのだからむしろ「抜くこと」に意識を合わせればいいのかもしれない。音楽で言えば表拍子でなく裏拍子、スイングのリズム♪
そのことに思い至ってから、裸足フルマラソン、かつ、足裏無傷という自らの目標を掲げて少しずつタイムを伸ばし、大概の伴走パートナーと共走できるフル3時間半くらいまではなんとか到達、あとはその走りを維持するためのポイントをより一般解化してみたい、ということで、裸足仲間たちと共に試行錯誤中←イマココ、というところです(笑)。
押してダメなら引いてみてごらんって、恋愛のアドバイスみたいですが(笑)、人、物、心、全ての「移動」はなんらかしらの波動性を必ず持っているのに、どうしても多くの場合私たちは「前に進める」という単純な一次元の駆動に帰着させがちなのかもしれない。
仕事もランニングも、波動、つまりリズムを掴む。それには「引く側にペースを合わせてみる」。これが私がこの10年体得してきた、人生を少しだけ楽しくするポイントです。
という話をお酒でいい気分になって妻や娘たちに語っていると、「また始まった・・・」と、明らかに怪しげな宗教家を見るような目で見始めるので、一般解化にはまだ遠そうです(笑)。
今日も素敵な1日になりますように!