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Youの視点

おはようございます。早朝、街が起きる前の表情を眺め、香りを感じながらの徘徊ジョグが楽しい、旅先の朝です。

仕事や事業をしていると、「お客様目線で」、「Youの視点で」考え、動くことを啓発される機会が大なり小なり多くあると思いますが、この言葉は多くの場合に誤解を引き起こしているんじゃないか・・。それを感じることが最近立て続けにおきたので、きょうはこのことを書いてみたい。

英語の表現で言うところの「put on one’s shoes」、その本来の意味は、「その対象物に自分自身を憑依させる」と理解しています。いったん自分自身の想いや価値観を脇に置き、その対象となるひと(ひとびと)の想い、価値観、大切にしたいことを想像しきれるか。。これらの意味が私たちに求めているのはそういうことです。

しかし少なからず、「自分からみたお客様」「Iの視点からみたYou」で考えるがゆえに、当人たちは「お客様目線」「Youの視点」で考え動いているつもりになっていても、実際のところは、対象からみれば軸が私たち自身に残ってしまっているので、時によっては「余計なお世話」と思わせてしまう。
その結果、「あなたの視点にたって考え動いてあげているのに、どうしてそれが理解してもらえないんだろう」というストレスも高まり、結果、双方不満が残る・・・。

だから私はあまり殊更に「お客様目線で」「◯◯軸で考えよう」と呪文のように言うことはしません。それよりも、まずは「雑談できる間柄になってごらん」と言いたい。これも仕事においては簡単じゃないことは100も承知。会社の上下関係、ステークホルダー間の関係、「自分では意識していないけれど、自分についている看板」を完全に払しょくし「phycological safety」が確保された、「素の自分たちどうし」をさらけだすことも簡単じゃない。でも時間をかければそこに近づく。

「Phycological Safety」を満たすために必要な「双方間の信頼関係」について、私の大切な友人が昔こう語ってくれました。「信頼関係は『共に取り組んだ問題の大きさ』と『共に取り組んだ時間』の力積」だと。「焦らない」。普通の会話、地道に雑談を続ければ、結果的にいい関係ができ、結果的にお互いにお互いの「軸」を持つことができる。そう信じています。

今日も少しでも多くの人と雑談できることを楽しみにしています。今日も良い一日を!

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