Yさんのこと
どんな年齢でも性別でも、偉い人でもそうでない人でも態度が全く変わらず、暖かい、というか「分厚い」感じで接してくれる人でした。出逢ったのは、私がワラーチとか裸足に本格的に凝り始めたころだから、もう8年くらい前。少し強面、笑うと可愛くなる笑顔の持ち主。当時すでに色々な大会を、かなり再現度高い飛脚の恰好(草鞋、褌、入れ墨のシール)で楽しそうに走っている姿をみて声をかけたところ、逆に僕のワラーチに興味を示してくれて、根掘り葉掘り聞いてこられ、すぐにその後作らせていただくことになり、その後は本当にたくさんの色々な愉快な新しい仲間たちとつなげてくださいました。ランニング、トレイルランニング、ウルトラマラソン、全部「タイム」や「距離」だけが指標じゃないよ、自分が、そして、関わっているひとが笑顔になれていればそれでいい。そう教えてくれたのがYさんでした。
この言葉をきっかけに自分にとってのランニングの関わり方が変化していき、「笑顔」「感謝」「繋がり」といった要素がONもOFFでも自分の価値観として確立してきたのが、出逢ってから今までの8年でした。
Yさん、ありがとう。少し前にもらった作りかけの草鞋、早く完成させるね。Yさんみたいに周りがドン引きするほどの(笑)リアルな飛脚仮装は、僕のような小柄で華奢な体格では再現できないけれど、笑顔と繋がりのたすきは次の人たちに繋いでいきます。安らかにお眠りください。