こんにちは。のびーです。
自分のこれまでの経歴や、現在CxOを担っていることを話すと、すごく華々しいキャリアだねと言われることがあります。でも実際は失敗と挫折の積み重ね。そして今でも自分の課題と向き合っています。
そんなキャリアを振り返ってみながら、自分の自己紹介をまとめてみました。
誕生〜大学生まで
岩手県で生まれました。父は製造業の工場勤務、母は専業主婦。その後父が社内出向で職種転換した後、宮城県に引っ越しました。
小さい頃は、勉強はできたと思います。中学校時代は成績は学年1位を何度も取ったことがあり、地元で最も偏差値の高い公立高校に絶対受かると言われていました。ですが、安全策を取りNo2の学校に推薦で行くという保守的な子どもでした。
大学入学とともに東京へ。私大の理工学部の建築・土木系の学科に進みました。もともと国公立志望でしたがセンター試験の漢文で痛恨のマークミス(涙)親泣かせな進路選択になりましたが、結果東京のど真ん中の大学に進学できたことは大きな経験になりました。就職は、成熟産業よりも成長著しいIT業界に飛び込んでみたいと思い、IT企業でエンジニアになる道を選択しました。
社会人になって人生初の大きな壁、そこで過去の自分を反省する
エンジニアのキャリアは長くは続きませんでした。入社当初から、自社の事業や会社の成長に繋がる役割を担うことに興味を持ち始めたからです。そんな思いが当時の経営陣に伝わり、社会人4年目で人事部に異動し、人事制度刷新プロジェクトの一員となりました。このキャリアチェンジはとても良い機会であり、自分の想いを存分に生かそうと躍起づいていました。
ところが人事部に着任して間もなく、人生で初めての挫折を経験しました。周囲の人々は細部にまで気を配り、隙がない。自分の甘さや偏った思考が明白に足を引っ張っており、先輩から毎日指摘される日々・・・。
その時、これまでの自分の生き方に問題があると気づきました。大学でもSEとしても中途半端で、部活やサークルも本気で取り組んでおらず、好き嫌いが激しく人付き合いも苦手。都合の悪いことを避けていた人生だったことを痛感します。そして何よりもこの挫折が本当に悔しかった・・・。「この壁を乗り越える!」と決意し、人生を挽回するために、人の話をよく聞き、客観的な視点を持つ努力を始めました。
その時の悔しい気持ちは結果として良い方向に働きました。そこからだいたい3年後には当時の人事組織の中心人物として活躍していました。そして、この時の経験が、先のキャリアでも人事を続けていくことにつながりました。
転職後の人事マネジャー時代、周囲からの信頼獲得に苦戦する
社会人10年になった時、初めての転職をし、人事マネジャーに就任しました(転職理由は本題と離れるので割愛しますが前向きなものです)。
しかし、ここから約10年間は苦悩の連続でした。人事マネジャーとして役割を果たそうとするほど周囲との摩擦が生じ、特にある時の360度評価では厳しい評価を受け、待遇にも影響が出ました。経営者や上司の期待に応えようと真面目に取り組みすぎ、考えすぎて自分の人間性を疑うこともありました。
一方で、採用や育成、組織開発、人事システム導入など多くの施策をリードし、会社の成長に貢献できたと感じています。その結果、職務経歴書に書ける内容がどんどん魅力的になりました。その後、上場企業の人事部長としてお誘いがありそのオファーを受けました。
自分のやりたいことを引っ込めていたことに気づく
人事部長として着任後、自ら意思決定し業務改善に貢献するという立場になり、とても責任を持つポジションになりました。成果はたくさん出せたと思いますが、人間関係づくりには自信を失っていました。周りに気を遣いすぎて受け身に見られることもありました。
ある日の打ち合わせで、いつものように周りに気を遣いまくっていました。しかしなかなか方針が定まらない。その時、ある一人のメンバーがこのように言いました。「小笠原さん、人事部長として、何がやりたいんですか?」
このフィードバックは刺さる一方で、清々しい気持ちにもなりました。周りに合わせすぎて自分のやりたいことを抑えていたと気づき、この時から「自分の意志を大切にしよう」と考えが変わりました。
その後、自分が人事トップとしてコミットするならば、自分と同じ価値観をもった経営者や経営理念を持った会社で一緒に働きたいと考え、当時オファーをいただいていた他社のCHROのポジションを受けることにしました。
現在は、IT企業のCHRO兼バックオフィス部門の責任者を担っています。今の会社は自分の作りたい会社と同じイメージであり、自分でも素晴らしいと思っています。今までも会社の業績や事業成長に貢献できていると思いますが、これからもさらによくしていきたいと思っています。
キャリアを振り返ると
僕の強みは、逆境を乗り越えて自分を改善してきた粘り強さだと思います。また、一つ一つの取り組みを成功させるために考え、人を巻き込んで実現することも得意です。しかし、その過程で何度か転職をしており、粘り続けることを諦めたキャリアもあります。すべてのケースでただ耐えることを選んできたわけではありません。
もともと、周りの人の考えや感情に敏感で、それが自分の勇気を妨げることもあります。そのため、自分の意見ややりたいことをはっきり言うのに躊躇することもしばしば。これを克服することが今の課題です。
でも、誰にでも苦手な部分はあると思います。なので、課題があることで自分の自信を失わず、むしろ自分の強みを活かすしながら、イキイキと楽しくやっていこうと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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