人と話すのが苦手という話

私は人と話すのが苦手だ。

どう苦手かというと、まず人に話しかけることが難しい。
話しかける必要がなければ話しかけようとは滅多に思わない(調べてわかることは極力自分で調べるし)のだが、仕事上の質問や依頼、報告や確認など、どうしても話しかけなければならない場面はある。

相手が自分を気にかけてくれていて、声をかけてくれることもある。そういうのはとてもありがたくてほっとする。

たぶん私の中で「話しかけること=相手の邪魔をすること、迷惑をかけること」という意識が根深くあるのだと思う。頭では必ずしもそうではなく、黙ってる方が良くないこともあるというのはわかっているのだけれども。

話しかけるなり声をかけてもらうなりして会話が始まる。私はここでもめちゃくちゃに緊張している。心臓バクバクである。平静を装う努力はしているつもりだが、ついなるべく早く会話を終わらせようとしてしまうし、緊張のあまり変なことを言ってしまったり、手元が狂ったり、相手の話がスムーズに頭に入らなかったりする。相手が穏やかならまだいいが、怒っていたり不機嫌だったりすると最悪である。

この特性のせいで、私は子供の頃に通っていたピアノ教室のレッスンや大学時代の運転免許の教習、バイトの研修などがとても苦痛だった。そもそも話さなくても隣に人がいて自分のすることを見ているという状況がかなりのストレスで、緊張のあまりミスを連発する有様だった。一人でやる練習の方がよっぽどうまくいくことが多かった。

一言で言えば、緊張しいなのだろうと思う。
緊張というとたくさんの人の前で話すことを思い浮かべる人が多いと思うが、私は一対一でも相当緊張する。なんなら大勢の前で話す方がマシではというくらい。(大勢の人とはその場で会話しなきゃいけないわけじゃないし)

他人を怖がりすぎだろと自分でも思う。仲良くなれることもあるし、なれるに越したことはない。どうにかしたいなと常々思ってはいるのだ。
でも困ったことに、「なるべく話したくない」という意識に負けて会話が受け身かつ最小限になりがちなせいで、他人の名前がろくに覚えられない。顔もじっと見たら失礼かなとか思ってあんまり見ないせいで顔もなかなか覚えられない。困る。
意識して覚えようとしても、気をぬくとすぐ忘れるし……。

不思議なことに、そんな私でも初対面から気軽に話せる人がたまにいる。
優しそうな人、特に同年代〜年下の女性には比較的気軽に話しかけることができる。自分と同じ属性の人に話しかけやすいのは誰でもそうなんだろうけど。一番話しかけづらいのはピリピリした年上の先輩/上司なので、結局怖い人が苦手なんだろうなあ(当たり前)。

もういい大人に差し掛かった年齢なので、怖かろうがなんだろうが必要な会話は厭わずできる強い心が欲しいなと思うのだけど。なかなか。

友達がたくさんほしいとか、寂しいとかは全然思わへんねんけどなー

#悩み #対人恐怖 #コミュニケーション能力

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