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小寺の論壇:InterBEE東京行脚こぼれ話

先週はInterBEE2021の取材で、東京出張となった。展示会の内容は当日も今後も各メディアで出していくのでそちらで確認していただいて、ここではメディアではかけなかった話をお届けしていきたい。

東京はこれまで37年間住み、通った街であり、電車の路線図や移動の距離感覚はそう簡単に忘れるものではないが、宮崎で暮らしてはや3年、今回は4ヶ月ぶりの上京ということになる。久しぶりに訪れると、色々と発見がある。

前回訪れたのは6月と7月で、まだ東京の頃な感染者も多かった時期だ。街を歩いてもいつもと違った人や車の少なさが新鮮だったのだが、今回は東京も感染者数激減ということもあり、コロナ前の人出の7割ぐらいは戻ってきたのではないかと感じた。

久々の東京出張

羽田から京急で品川、そこから山の手で新宿まで移動したのだが、車内は混んではいないものの、座席は埋まるくらいの程度だった。未だ宮崎では、バスや電車ですぐ隣に座るのはまだ敬遠されるのだが、もう東京では席を詰めて隣に座ることに躊躇がなくなってきているようだ。こうした切り替えの速さ、集団の中で「新常識」があっという間にコンセンサスが取れて変わっていくスピードは、東京ならではだろう。

久しぶりに東京の電車に乗って感じたのは、「電車ってこんなにうるさかったんだ」という事実である。しょっちゅう乗っていたころはこれが普通だったわけだが、久しぶりに乗ると車内も駅も、あらゆる音がデカい。多くの人がノイズキャンセリングイヤホンがなんなのかを理解した今、都会では「聴力を守るため」という機能もあらためて訴求できる気がする。

羽田から幕張メッセまではリムジンバスが出ているが、わざわざ新宿へ立ち寄ったのは、西新宿の中古カメラ屋さんがどうなったのか、知りたかったからだ。元々零細な商売であり、来客がなければ立ち行かないビジネスモデルのため、このコロナ禍で閉店などしているのではないかと心配したが、これまで通りの場所でこれまで通り営業しており、安心した。

地方には中古カメラやレンズの品揃えが少なく、また中古専門店もない。大手の買取可能カメラ店のたった1つしかないショーウィンドウ内で細々と売られているだけだ。今回は物撮り用として、Nikkor 35mm/F2.8の良品を4,000円で購入することができた。

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