小寺の論壇:EDIFIERのテーブルトップスピーカー、「D32」と「DQ35」を聴き比べる
知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。
PC向けスピーカーとして以前から人気の高いEDIFIERだが、最近はオールインワン型のデスクトップスピーカーに力を入れている。昨年の夏にはやたらネオンが光るというQD35をAV Watchでレビューしている。
本メルマガの対談コーナーでも、なんで小さい径のスピーカーでなぜ低音が出せるのかという話が佳境には入っているが、この対談が生まれたきっかけが、QD35だった。
スピーカー径が76mmしかないのに、低音がドッコンドッコン出るバスレフ型スピーカーだ。ただ惜しいことに、モノラルスピーカーである。これでステレオスピーカーを作ったらどうなるのか知りたいところだったのだが、ちょうどそのような製品が登場した。
6月28日より発売開始された「EDIFIER D32」は、昔のラジオのようなルックスながら、116mmのミドルレンジ、25mmのシルクドームツイーター2基を備えた、ステレオ仕様のテーブルトップスピーカーだ。価格は公式サイトで25,580円。
今回は広報代理店より試聴用としてD32を提供いただいたので、以前も同じくご提供いただいたQD35と聴き比べてみようというわけである。
■昔のAMラジオ的なルックス
今回発売されたD32は、ブラックとホワイトの2色展開。今回はブラックをご提供いただいている。
スピーカー外装はMDFの木製エンクロージャで、前面はメッシュファブリック素材で覆われている。したがってQD35のようにスピーカーの状態は確認できない。
コントロールボタンはピアノタッチとでも言うのだろうか、前面に出っ張っており、これがよりレトロなイメージを醸し出している。
基本的にはBluetoothスピーカーではあるが、バッテリーを内蔵しており、コンセントに挿さなくても11時間ぐらい動作する。このあたりは、バッテリーは内蔵しないがUSB給電機能を持たせていたQD35と方向性が異なるところである。
スピーカーとしての2つの仕様を比べてみる。
サイズはQD35が横長だったのに対し、D32は少し横幅が狭いが奥行きが長い。重量が増えているのは、D32がバッテリーを内蔵したからだろう。
スピーカーを見ると、ツイーターの仕様は同じのようだ。ミッドバスは径がかなり大きくなっているほか、出力も多少大きくなっている。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?