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小寺の論壇:ポータブルバッテリーがファームアップで別物に進化

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


以前からも本稿でお伝えしているとおり、コデラ宅ではソーラーパネルとポータブルバッテリーを使い、仕事用の電力はほとんど自家発電で賄っている。使用しているポータブルバッテリーは、[EcoflowのRiver2](https://jp.ecoflow.com/products/river-2-portable-power-station)という小型モデルで、容量的にはもう少し大きいものに買い換えようかと検討しているところだ。

ところが今月に行なわれたファームアップで大幅に機能が増え、容量が足りないという問題が解決してしまった。電気を貯めて出すだけのバッテリーが、電力コントローラに大化けするという大幅なアップデートである。実際どういうことなのか、解説したい。

■これまで困っていたこと  

River 2は充電が早いことがメリットで、コンセントからだと360Wぐらいで充電できるため、256Wh (20Ah 12.8V)程度の容量を1時間程度でフル充電できる。

一方仕事で使う機材をフル稼働させると65Wぐらいで、昼間はソーラーパネル2つで110Wぐらい発電するので、差し引き45Wペースで充電もできる。従って日が暮れる頃には満充電になっている。そこからバッテリーだけで、論理値では4時間弱使える事になるが、実際には2時間半ぐらいしか保たない。

日が暮れてから残り2時間半で仕事が終わればそれで済むのだが、それより長くかかる場合は当然、途中でバッテリー切れになる。

バッテリーが切れるとどうなるかというと、バッテリーが切れますみたいな警告もなにもなく、突然ズバッと出力が止まる。停電と同じである。使用コンピュータはノート型で元々内蔵バッテリーで駆動しているため、外部電源が途絶えても問題ないが、外部ディスプレイやスピーカー類が突然消えるので、毎回びっくりする。

そこでRiver 2にAC電源を差し込み、充電を始めるとまた電力が取り出せるわけである。なぜ常時ACを繋いでいないかというと、AC電源とソーラーパネルを繋いでいた場合、ACからの充電が優先されるため、ソーラーパネルから充電できないのである。

しかし夜に充電してしまうと、あっという間にバッテリーが一杯になってしまう。一杯になると、翌日にソーラーパネルから充電するスペースがなくなってしまうので、夜中に無理して電力を使って隙間を空けるという、なんとも本末転倒なことになってしまうわけである。

■新機能「バックアップ予約」が神ってる

今回のアップデートでは複数の機能が追加されているが、その中で最も「神ってる」機能が「バックアップ予約」である。

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