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小寺の論壇:今となってはローレゾ!? 「SoundBlaster GS3」を買う

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


コデラは普段MacBook Proをクローズドにして、4Kテレビをモニター替わりに使っている。スピーカーも付いているのでちょっとした動画の確認や編集作業には便利だったのだが、どうもスピーカーに歪みが出るようになった。

考えてみればもう7〜8年使っているので、そろそろ耐用年数が近いのかもしれないが、ディスプレイとしてはまだまだ全然使えるので、スピーカーを追加して凌ぐことにした。

昨今はPC向けサウンドバーが人気で、AV Watchでレビューしてもかなり高いビューが付く。やはりパソコン作業にスピーカーをちょい足しする人は多いようだ。そこで以前レビューしたことがある、Creativeの「SoundBlaster GS3」を買ってみることにした。

購入した「SoundBlaster GS3」

発売当初はキャンペーンで2割引きとかで売っていたのだが、今は定価に戻って7,980円である。それでも1万円しないのは助かる。

もともとCreativeはPC向けサウンドバーとして、「Stage」というシリーズを出している。SoundBlasterシリーズはどちらかといえばPS5などに繋ぐ、ゲーム用として売られている製品だ。

多くの製品をレビューしたなかでこの製品が忘れられなかったのは、「SuperWide オーディオ エンハンスメントモード」というのが付いているからである。これは2016年ごろにスピーカー向けに開発された技術だが、最初の製品以降は廃れてしまい、スピーカー以外の製品に細々と一種のエフェクターとして搭載されていたようだ。それが2024年になって急に復活し、本機に搭載された。

真ん中のボタンがSuperWide オーディオ エンハンスメントモード

空間オーディオが一般に普及し始めたのが2020年頃なので、2016年にこの機能は早すぎたのだろう。現在はステレオ音源を広げて聴かせるスピーカーがスタートアップからリリースされるようになり、「SuperWide オーディオ エンハンスメントモード」もようやく時代が追いついた格好だ。

■スペック的にはショボいのだが…

SoundBlaster GS3、約8,000円という価格からもわかるように、スペック的には割とショボい。バッテリーなしで、再生機器にUSB-Cで直結して電源を得るというスタイル。当然USBから音がなるので、USB Audio対応機器なのだが、48kHz/16bitでしか繋がらない。つまりハイレゾ非対応である。

入力はUSB-CとAUX、Bluetoothだけ

アナログの外部入力も受けるが、これも内部的には48kHz/16bitに変換されてデジタルアンプに入る。Bluetoothなんて、いまどきSBCオンリーだ。

いまどき48kHz/16bit固定というロースペック

Creativeはなぜかサウンドバーに関してはBluetooth接続に消極的で、大抵SBCしか搭載していない。一方ヘッドホンやBluetoothトランスミッタなどはaptX Adaptiveにいち早く対応したりと、同じ会社内の製品でかなり温度差がある。

多分有象無象のBluetoothスピーカー群の中で戦っても勝ち目はないということで、スピーカーラインナップを有線接続のサウンドバーと位置づけたいのかもしれない。

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