ジェット☆ダイスケ氏に聞く、”How to Second Life” (1)
毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。
今回からの対談は、YouTuberでもあり、昆虫写真家、さらには本年度から大学講師と多面的に活躍されている、ジェット☆ダイスケ氏にお話しを伺う。
ジェット氏は以前も本メルマガで対談をお願いしたことがあるが、調べてみると2012年。ちょうど10年前である。
YouTubeを取り巻く環境も10年前とは激変したのも当然ながら、ジェット氏はコロナ禍以前に滋賀県大津市に転居し、いち早くセカンドライフを漫喫しているようにも見える。メディア人としては、地方移住は致命的とも言えた時代もあったが、セカンドライフと考えれば確かに悪くない。
今回からの対談は、東京にこだわらない生き方を探っていく。
小寺:僕がメルマガを始めたのが2011年で、1年ちょっとの時に一度対談に出てもらってるんですよ。あれからずいぶんいろいろ事情が変わってきてると思うんですけど、僕が興味があるのは、ジェットさんっていち早くセカンドライフに突入してる感があって。失礼ですけど年齢的にはまだそんなにセカンドライフって年齢じゃないじゃないですか。
ジェット:そうですね。早生まれで49歳なんで、まあ、73年生まれの年ですね。僕は74年生まれ、1974年生まれなんですけど。今年50歳の人たちの同級生です。
小寺:なるほど。ちょうど僕と10歳違うんですよ。
ジェット:あれっ、もう還暦ですか?
小寺:もう今年還暦ですね(笑)。
ジェット:そうなんだ(笑)。まあでも、小寺さんだって、宮崎でしょ。
小寺:そうなんですよね。
ジェット:ま、セカンドライフっていうことでもないんですよ、僕自身は。琵琶湖がすごい好きで……「好きだからここに住もう」っていう発想は最初はなかったんですけど。
発端はですね、学生のうちに――というか、卒業するあたりで、学生結婚をしてるんですね。それから、すごい早い段階で子供ができていて。1人っ子で、男の子なんですけど。まあ若かったですから、計算すると子供が20歳で成人して――今は(成人年齢は)18ですけど、20歳で成人して……というのを数えていくと、42とか43歳で、もうほぼ手が離れるわけですよ。
小寺:すごいね。
ジェット:大学に行ってたとしても、もうちょいです。だから、45歳ぐらいでね、楽になるんじゃないかなと思って。じゃあ、その時に何してるかわかんないけど、物書きでもしながら、京都あたりにでも住もうかな……とかって漠然と考えてたら、その漠然が、やっぱり将来像になってくんですよ。
小寺:それ、誰かに言ってたんですか。「こうしたいな」とか。
ジェット:言ってましたね。漠然とだけど。
小寺:思うだけではやっぱりならないけど、口に出しちゃうとそうなりますよね。
ジェット:なっちゃうんですよ。で、嫁さんがね、そもそもが京都の結構ど真ん中の、洛中の育ちで。
小寺:そうなんだ。ジェットさんは富山のご出身だから、なんでそっちなの?っていう繋がりがわからなくてですね。奥さんの実家に近いっていうのがあるのか。
ジェット:そうなんですよ。結婚自体も大阪でしてるので、本籍地も大阪なんで。もうどっぷり関西ではあるんですよね。で、嫁さんの実家の近くにでも行こうかなと思って、いろいろ住むところを探してはいたんですけど。なんかこう……窓から見える景色がちょっと気に入らないと思って(笑)。
小寺:あははは(笑)。
ジェット:ある日ね、淡路島に旅行に行ったんです。家族旅行してる時に、淡路島だから、やっぱりホテルから海がわーっと見えて。「あ、いいな、こういうとこいいよな」と。でも、海って潮風がすごくベトつくからあんまり好きではなくて。で、昔、カナダのオンタリオ湖に行ったことを思い出したんですよ。
小寺:へえ。
ジェット:すっげーでっかい湖で、水平線が見えるぐらいの湖で、ヨットとかもいるし、もうほとんど海にしか見えないんだけど、ベタつかなくていいよなって思った瞬間に、その淡路島と2つが組み合わさって、この光景だったら琵琶湖良いんじゃね?って。
小寺:(笑)。発想が軽いなあ。
ジェット:(笑)。で、もうその旅行の帰りに、物件とかを不動産屋さんにお願いして見に行って。
小寺:マジか(笑)。それ、何年ぐらいの話ですかね。
ジェット:えーっとね、2016年ですね。で、2017年には引っ越したんですよ。
小寺:なるほど。僕10年前に対談した時に、そんな話を聞いたような気がするんです。
ジェット:そうでしたか。
小寺:うん。なんかね、言ってた気がする。もう東京じゃなくてもいいかな、みたいな話をしてたような気がするんですよね。それを実行しちゃったという。
ジェット:ま、そんな感じですよね。
■大津に何がある?
小寺:ジェットさんはYouTubeだけで食べてるわけじゃなくて、他のメディアの仕事も結構されてるじゃないですか。メディア人として、あの当時コロナもまだ始まってない中で、地方に引っ込んで――メディアの仕事ってどうしても東京が中心になっちゃうじゃないですか。そんな中で、やっぱりちょっと不便があったんじゃないかなと思うんです。
ジェット:かなり不便はあると思いますし、そもそも呼ばれなくなってきてますよね。
小寺:あ、やっぱり。
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