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小寺の論壇:M4版Mac mini、その運用を考える

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


M4版Mac miniを購入した件は以前にも本メルマガでご報告したことと思うが、到着の翌日にはInterBEE取材に出かけなければならなかったので、ほとんど箱を開けただけの状態で5日間何もできなかった。

戻ってきてセットアップすることになったわけだが、基本的には2020年に購入したM1版MacBook Airとの入れ替えなので、これのバックアップを書き戻すだけである。

今後はこれが自宅のメインマシンとなるわけだが、デスクトップ版なのでバッテリーがない。何を今更と思われるかもしれないが、これまで自宅での執筆はM2Pro版MacBook Proのディスプレイを閉じて、外部モニターで運用してきた。よって元電源をバチコーンと落としてもコンピュータ自体はバッテリーに切り替わるだけなので、ずっとスタンバイ状態で待機させておくことができた。だがデスクトップ型ではそれができなくなる。

新しいMac miniは電源ボタンが簡単に押せない場所にあり、毎日電源を落とすようには設計されていないようだ。まあmacOSはそもそもNetBSD系なので、再起動すらしないという前提である。

筆者宅では仕事用電源はすべてソーラー発電で賄っており、使わない時は電源を切ることで待機電力を節約している。以下がこれまでMacBook Proがメインマシンだった時の、電源配線図だ。点戦で繋がっているHDDはバックアップ用なので、必要な時にしか電源を入れない。したがって普段はOFFである。

MacBook Pro時代の電源配線図

ポータブル電源直結ではなく、間に小さいUPSを挟んでいる。なぜならば、ポータブル電源がバッテリー出力とパススルー出力で切り替わる際に、ちょっとした隙間があるからだ。

具体的には下の図で解説する。

ポータブルバッテリーの電源経路

ポータブルバッテリーは外部からの電源供給を受けながら、同時に出力することができる。十分にバッテリー残量がある場合は、青のラインで入力から出力に繋がっている。

ただバッテリー残量が少なくなると、出力を確保するために、バッテリーを経由せず入力をそのままバイパスして出力に切り替わる、いわゆるパススルー出力に切り替わる。この切り変わりの瞬間に、遅いものでは30ms、早いものでも15msぐらいの瞬電が起きる。30msは、30フレーム換算だと大体1フレームぐらいと考えればいいだろう。

それぐらいの瞬電では関係なく動作する家電も多いが、コンピュータやテレビなどは比較的敏感で、再起動がかかったりする。バッテリー内蔵のノートPCでは、元々内部バッテリーで動いているので影響がないが、テレビが再起動してしまうのは面倒だ。それをカバーするために、UPSを間に挟んでいるというわけである。

で、今日は仕事終わり、という時には、これまではUPSの電源を落としていた。これでテレビとパソコンへの電源供給が絶たれるが、MacBook Proは内蔵バッテリーに切り替わってスタンバイ状態になる。

だがMac miniではこの方法が使えなくなった。

■バックアップ電源どうする?

そこで考えたのは、実はポータブルバッテリーがもう一台、ECOFLOWのRiver 2が余っているので、単純にこれをMac miniに直結し、いかにも内蔵バッテリー風に運用すれば済むのではないかと考えた。

Mac miniにポータブル電源を直結

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