小寺の論壇:小寺の闘病日記:2月1日から10日(インフルエンザ編)
知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。
西田さんの動向と違って全く誰もご存じないと思うが、先週1週間はコロナ禍以上に辛いことが色々と重なった。今回はその日記をお届けする。
■感染力はコロナを超える
事の発端は、息子のインフルエンザ感染だった。九州地方ではすでに警報レベルまで達しており、ここ宮崎市でもインフルエンザの感染率が急増している。娘の通う私立髙校ではすでに学級閉鎖も何度か起こっている。一方息子の通う公立髙校でもかなりの感染者が出ているが、まだ学級閉鎖には至っていない。
・インフルエンザ流行レベルマップ最新(国立感染症研究所)
実は2月2日から4日まで、妻と子供2人は大阪に旅行に行くことになっていた。遅まきながら、息子の入学祝いである。
前日の1日は雨で、息子は帰って来た時にはすでに発熱していた。そのまま寝かせて様子を見ていたが、熱が39度近くあり、かなり高い。インフルエンザの疑いは濃厚である。翌日からの旅行はほぼダメだろうと覚悟させた。
翌日、早々にかかりつけの病院に連れて行き、検査したところ、バッチリインフルエンザA型と判定された。旅行は、本来祝われるはずの主役ぬきで、妻と娘だけで行くことになった。筆者がそのまま看病に入る。
インフルエンザは現在特効薬があり、有名なところでは「タミフル」がある。ただこれは、子供に対しては異常行動があるとして、敬遠されるようだ。製薬会社の説明によれば、すでに異常行動の原因はタミフルではなく、インフルエンザによる影響であることがわかったとされているが、現場の医師や薬剤師はまだ引き続き警戒しているようである。
そこで代わって処方されたのが、新薬の「ゾフルーザ」であった。これは2錠を1回飲むだけで治療が完了するという強力なもので、ウイルスの排出時間も24時間と非常に速い。そのほか、解熱剤や喉の炎症を抑える薬、咳止め等が処方された。実際服用後、翌日の夜には熱が下がり、異常行動も見られなかった。薬剤師は、「異常行動がないというデータもない」と慎重だったが、ないものを証明するのは困難であるので、なかなか100%信頼されるにはそれなりに実績を積む必要があるのだろう。
小寺が一緒に旅行に行かなかったのは、仕事があるのはもちろんだが、ネコのはなちゃんの具合が悪く、すでにドライタイプのエサが食べられなくなっているからである。昨年9月に、喉の横にガンが見つかって以来、かなり大きくなって、気道と食道を圧迫している。すっかり痩せてしまい、目が離せない状況にあった。
■はなちゃん急逝
妻と娘が旅行中は、小寺が息子の看病をするわけだが、隔離状態なのでそれほどすることはない。3度の食事と薬の管理をするぐらいである。状況が代わったのは、妻と娘が帰ってきた翌日の月曜日だ。今度は昼過ぎから小寺が発熱した。
こちらも高熱で39度近くだったが、発症してすぐ検査しても反応は出ないだろうと思い、1日待つことにした。
また同時にはなちゃんの具合も急速に悪化した。これまでは液状のエサはなんとか食べられていたのだが、この日からはなにも受け付けなくなった。大好きなチュールをあげてみても、食べられない様子だった。
ぐったり寝ているだけなので、箱にクッションを詰め、その中で寝られるようにしてあげていたのだが、気がつくと小寺のベッドの上に乗って寝ている。ベッドには電気毛布が敷いてあるので暖かいのか、あるいは小寺が弱っているのを感じ取ってそばに来たのか。ネコは弱っている人の近くに来たがる傾向がある。
熱にうなされながら、寝ているのか起きているのかわからない状態で横になっていたのだが、様子を見に来た妻が、はなちゃんが息をしていないのを発見した。6日の深夜3時頃である。まだ12歳。長ければ18年とされるネコの寿命からすれば、だいぶ短い。
顔を拭いてやり、綺麗な箱に保冷剤を入れ、フェルトをしいてはなちゃんを安置する。すぐに供養をしてやりたいが、熱があるままではどうにもならない。とりあえず夜が明けてからまた考えよう、という事になった。
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