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『あの夢をなぞって』の冒頭考察その5

 イントロなしで、14小節間Aメロが提示されます。「♪夜の空を~」。これを「夢の動機」と呼ぶことにします(譜例1)。Aメロではありますが、サビと同等に重要な役割があります。なぜなら、無伴奏のアカペラで、予知夢の中もいることを思わせる演出になっているためです(ここも、原作を知っていることにします)。Aメロをさらに分けて最後2小節をaメロとしてます。これは、曲1番に相当するAメロの最後と、歌の最後で再現されます。ここではリズムと歌詞「♪すきだよ」のみを確認しておきます(譜例2)。ここまでの歌詞とMajorコードから、ハッピーエンドを予期させます。
 次の記事ではいよいよ曲の本体に入る準備をします。
(つづく)

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