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『あの夢をなぞって』考察その7

 こんにちは。やっとAメロにたどりつきました。
 さて、ここからは通常のJ-POPの1番に相当するところです。この曲ではAメロの2番は出てきません。冒頭のAメロは伴奏なしでしたが、ここでは伴奏が付きます。Aメロの最初では夢の動機を再度提示しています。歌詞は「♪夢の中で見えた未来のこと 夏の夜~」とあります。ここの時制は予知夢でみた未来を表現し、場所は花火大会です。このAメロからは非常に疾走感と高揚感が感じて取れます。なぜでしょう?前者はドラムの1小節4拍の動き、後者はキーボードの最低音のベースラインが上昇音型になっていることから言えます。これは「アッピア街道」(レスピーギ:『ローマの松』終曲)や「「キエフの大門」(ムソログスキー/ラヴェル:『展覧会の絵』褶曲)のような効果が得られています。テンポも180となっています。最後にaメロとして「♪合図に・・・。」と言う歌詞です。これは冒頭で出てきたものです。この合図の後の言葉がどのようになるのか注目しましょう。音はドミナントで一旦途切れて終わります。
 そしてBメロへつながるブリッジをはさんでBメロになります。
(つづく)

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