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どうして勉強しないといけないの?と聞かれたときの答え方のススメ
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昨日、ちょっと面白い会議をしていました。毎月1回なんとなしに集まり、あ~だこ~だと言っていく会議。通称「ワクワク会議」です(笑)
なんやかんやで保護者向けにPTAの講座をすることになったのですが、どんなタイトルが良いだろうかと話していました。
最終的にたどり着いたのが、「子どもから答えにくい質問をされたときに、どう返したらよいか」を考える講座。
これ、良いですね!
めちゃくちゃ面白くなりそう!✨
ということで、自分自身の整理も含めて、さっそくシリーズものにして記事を書いてみようと思います。
伝えていく上での結論として、こう返すのが正解という唯一無二の答えはないわけです。でも、自分ならどう返すだろうかというシュミレーションは大切ではと思います。
良く世の中で出回っている答えは、その人が言うから説得力があるよねということだと思うんです。
例えば、大谷翔平やイチローが言った言葉を、今僕が言ったところでなんだかキレイごとに感じてしまい説得力はないわけじゃないですかw
同じことを言っても、誰が言うかはめちゃくちゃ重要ってことですね。
なので結局、相手の中にしか答えはないので、あくまで相手が自分で考えるための情報を伝えることしかできないよな~というイメージです。
そのためのポイントは、「あくまで自分はこう思うよ」という自分の体験をふまえて伝えられるか。
なんで勉強しないといけない?と聞かれたときの答え方のススメ
さて、初回のテーマは
「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれたときに何と答えるかのススメでお送りします。
現時点での、僕なりの正直な答えを会話風にしてお届けしてみます。
ここからは会話風にお楽しみください
「ねえ、そっしー。なんで勉強しないといけないの?」
「そうだなあ。勉強しないといけない理由かあ。そっしーも子どもの頃は勉強したくない人だったからなあ。」
「え?そうなの?」
「うん、そうだよ。進研ゼミってあるでしょ?あの赤ペン先生のやつ。あれもね、やってるよ!って言いながらこっそり机の後ろに隠してたぐらいだからね(笑)」
「え~!!!」
「それぐらい勉強って嫌いだったんだよ。宿題も基本的に答えを写すだけだったからなあ。あ、音読の宿題ってまだあるのかな?あれも親のサインを真似て書いて提出してたぐらいだよ(笑)」
「全然勉強してないじゃん!」
「そうだね。でも、嫌だったけど、最低限の勉強だけはしたかもしれないな~」
「え?嫌なのにやってたの?なんで?」
「う~ん。単純にもっと嫌なことがあったからかな~」
「なになに?」
「いや、そんな凄いことじゃなくて、テストの点が悪いと、親にめちゃくちゃ怒られたんだよ。昭和のちゃぶ台返しって分かる?あんな感じに物がひっくり返るぐらい」
「え~!!本当にそんなことあるの!?」
「あったあった(笑)リモコンとか、扇風機とかも飛んできたよ(笑)」
「すご!」
「でも、だからかなあ。学校の勉強もテストの勉強も、ハッキリ言って全く楽しくなかったし、面倒くさくて、全然やりたくなかったなあ。単純に、嫌なことから逃げるための手段だった気がする。だから怒られないギリギリを攻めようとしていた感じはあるかなあ」
「どういうこと?」
「う~ん。80点を取る勉強をしてたってこと。学校の勉強が楽しいわけでも、面白いわけでも無かったから、単純に80点ぐらい取っていたら、怒られる時間は30分ぐらいで済むなって考えていたかも。だからそれ以上の勉強は、面倒くさいからやらなかった気がするよ。まあ、今思えばなんだけどね。」
「結局怒られるんじゃん(笑)」
「いや、それはそうなんだけどね(笑)」
「え~!じゃあ、結局勉強って何のためにするのか分からないんだけど?」
「そうだね~。まとめると、そっしーは勉強って3種類あると思っていて。1つ目は、嫌のことから逃げるため。2つ目は、自分のやりたいことのために必要だから。そして3つ目は、誰かのためにやる勉強、って感じかな~。」
「1つ目と2つ目は分かるんだけど、3つ目がちょっと分からない」
「OK!順番に説明していくね」
①嫌なことから逃げるための手段
「1つ目と2つ目は凄く似ているんだけど、1つ目はさっき説明した通りかな。勉強しないと嫌なことがあるから、それを避けるためにやる感じ。これって、怒られるからって理由だけじゃなくて、人からどう思われるかとかもそうだと思うんだ。例えば、好きな子がいたときに、その子に頭が悪いって思われたくないなあ、みたいなのもそうだね」
②自分のやりたいことのための手段
「そして2つ目は、こうなりたい!こうしたい!っていう気持ちがあって、それを実現するための手段として勉強が必要なイメージだね。例えば、好きな子に好きになってもらいたい!だから勉強したい!みたいな感じかないきたい学校や、学びたいことがあって、そこに入るために勉強が必要だからっていうのも当てはまるよ」
「ちなみに、そっしーが大学受験の勉強をしていたのは、完全にこの1と2が理由だったかな。一番の理由が、どうしても家を出たい!!という思いだったからね(笑)」
③誰かのためにすること
「そして最後が、誰かのためにする勉強かな」
「え?どういうこと?」
「今、みんなと一緒にいるのがそうだよ。そっしーの場合は、みんながもっと生き生きとしていくためには、どうしたらいいんだろう?っていう事を考えるために、毎日勉強している感じ。それが目の前にいる相手の場合もあるし、大きいと社会に住んでいる人のためにとか、動物のためにっていう人もいるかもしれないね」
「そんな風に考えてから、勉強ってしなきゃいけないものから、したいものに変わっていったかなあ。みんなと同じペースでやりにくい子がいたときに、人の発達を学びたい!声掛けの仕方を学びたい!ってなっていったイメージかな~」
「ふ~ん」
「まあ、イメージはしにくいかもね(笑)でも、お友達のために何かしてあげたいなとか、相談にのってあげたいなって思ったことないかな?そんな小さな瞬間に、もっと自分が学んでいたら、もっと相手の役に立てたのに!って思う瞬間がそっしーにはあったんだよ。それが悔しさかもしれないし、もっと喜んでもらいたいっていう気持ちかもしれない。どんな気持ちから来るかは、本当に人それぞれだと思うけどね」
「なんかまだよく分からないなあ」
「そうだね。すぐにどうこうなるものでもないんじゃなかな。だから大切なのは、色んなことをやってみて、たくさん人と関わって、たくさん心を動かすことだと思うな。嬉しいことも、悔しいことも、悲しいことも、腹が立つことも。その中で、もっとこうしてあげたい!っていう思いが生まれてくると思うよ。それが3つ目の勉強の理由になるんじゃないかな」
「なるほどね~」
「どうかな?勉強をしなければならない理由って人それぞれだと思うけど、少なくともそっしーはこんな風に変わっていったかあ。どれが正解ってわけでもないと思うし、自分の中に本当に理由が一つも見当たらないなら、やらなくても良いと思うんだ」
「ちょっと考えてみる」
「うん。また困ったらいつでも相談しに来てね」
まとめ
どうでしょうか?
予想外にかなり長くなってしまいましたね(笑)
やり取りのポイントを考えてみると
① あくまで自分の体験談として伝える
② 相手を勉強させようと思わない
③ 間違った意見を伝えても失敗はない
という3点かなと思います。
子どもたちを無理やり勉強させようと思って伝えても大抵上手くいかない。
本心として勉強が大事だと思っている人が、自分の体験を踏まえて伝えれば伝わりますし、もしも勉強なんかしなくても良いと思っているなら、体験を踏まえてそう伝えればよい。
子どもたちも、色んな情報を受け取っているわけなので、世の中の正解は知っているわけなんです。
最終的に判断し、決めるのは子ども自身ですからね。
親が子どもと関わる上で、一番の敵が「恐れ」なんじゃないかなと思います。
もしもここで関わり方を間違えたら、この子の人生が失敗してしまうかもしれない。
この子が勉強できていない状態は私の責任で、周りからどんな目で見られるのか分からない。
ここが一番大きな「恐れ」の部分。
この恐れの範囲に入っていなければ面白がれる。他の家の子を見ていて、面白がれるのは、そういう理由なんじゃないかなと思います。
ちょっとだけ、ゆとりがあるとき、子どもから聞かれたときに、どう返したら子どもにとって面白そうかを考えられると、関わりが凄く楽しくなるかもしれませんね。
あえて、ちょっと外してみる。
「え!?そうくるの?」と、驚いた感じの子どもたちの表情。これが何よりの面白さですよね(笑)
さてさて、非常に長くなってしまいましたが今日はここまで。
次回もお楽しみに~