小さな子どもの大きな本気。
先週火曜日に故郷に帰り、水曜日に父の葬儀でした。
わたしは金曜日から木曜日にかけて故郷と家を二往復しました。その間、子どもの勉強はTO DOリストを作るだけで、他はほとんど何もできていません。3月初めに組分けテストがあるのですが、もう諦めていました。父の最期の苦しみを想像したり、生前にやってあげれば良かったことが頭をめぐったりで涙が止まらないのでした。父の亡骸を何度も見ることはしなかったけれど、見るたびに嗚咽が止まらなくなり、どうしたらいいのかわからないぐらい悲しくなりました。子どもの勉強は申し訳ないぐらい放置しました。
子どもは5年ぶりに会えたおじちゃんと遊ぶのに夢中でした。非常に優しいおじちゃんが大好きで仕方ない子どもでした。テレビ電話でも3時間でも4時間でも喋り続けてしまうほど、大好きなのでした。そんなわけでなかなか勉強に集中できないこともあり、今回はアルファベット落ち(特進クラスから下がる)もやむを得ないと思っていました。本人はα上位の2クラスの範囲にはいたいと言うものの、どれぐらい取れるかはわたしにはわかりませんでした。
今日、非常に不十分なまま、下手なプレッシャーだけはかけまいと思いました。クラス落ちは今回は仕方ない、だけど這い上がるつもりがなければならない、いつもの頑張りがテストで出せればきっと大丈夫、と励まして送り出しました。
3時間ものテストを終えて、非常に渋い顔をして出てきた子ども。できなかった・・・と呟きます。解答用紙のアップロードを待って、自己採点すると見たことがないぐらい算数が出来ず。国語は過去最高ぐらいに良いのですが、理社も芳しくない。成績予想のサイトで確認するとかなり平均点が低く、算数はダメだったものの4教科では思いの外良い成績であることがわかりました。それを伝えると、子どもはほっとして涙を流しました。点数を聞いて悪くて泣いたことはありますが、良くて泣いたのは今回が初めてでした。
子どもはとても不安だったようでした。これまでこんな緊張感と戦っていたのかと思うとわたしもうっかり泣きそうになりました。特に今回は、面倒を見てやれなかった、母不在の中頑張ってきた。母は年末からずっと心が晴れず、祖父の話をしては泣くこともありました。とても子どもの勉強どころではない精神状態でした。そんな中で子どもはよく頑張りました。そこに感動しました。かなり良い成績でクラスキープできそうです。
成績予想の後はとても機嫌がよく、美味しい和食の店でたらふく食べ、少し遅くなりましたが勉強も頑張り、機嫌良く寝ました。小さな子どもの大きな本気。是非、この力をしっかり培ってほしいと思いました。