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世界標準の経営理論SCP理論
読書は決してはやくはなく、じっくり脳に問いかけて読むタイプです。そして好奇心旺盛の為、積読になりがち・・・。なので、一つひとつのパラグラフごとに振り返りを書くことに挑戦します。
SCP理論とは?
SCP理論とは、構造-遂行-業績(structure-conduct-performance)のことです。本著では、ROEを指標として、1999年から2002年の米国主要産業の中位置を紹介しています。
ここからSCP理論では、まずは「業界が今後儲かるか、儲からないか?」を読み取ることです。この業界構造を知ることを解いています
3つの条件で成り立つ完全競争とは?
条件1.市場に無数の小さな企業があり、どの企業も市場価格に影響を与えられない。
条件2.その市場に他企業が新しく参入または撤退する際の障壁がない。
条件3.企業の提供する製品・サービスが、同業他社と同質であり、差別化されていない。
完全競争では、参入、撤退がしやすく、製品サービスが差別化ができない業界です。これでは、確かに儲かりにくいですね。当著では、米国航空業界の例があり、規制緩和のあと、参入が増え、人や物を運ぶという本質的なビジネスモデルが変えづらいことで例えがありました。
完全競争の反対は、完全独占
完全競争の反対は、完全独占として定義つけられ、つまり、参入、撤退障壁画低く、製品・サービスが差別化されているという状態です。例えば、一時期の米マイクロソフトのような状態です。
そして、完全競争と完全独占は程度の話で、「儲かる儲からない」の物差しのができたということです。
型破りには型を知ることが必要で、その源泉が知れた
ポーターの競争戦略では、コストリーダーシップ、差別化、集中と大きく3つの戦略掲げているが、「差別化させる」ことを重視していますね。その源泉がここにありました。業界の構造、企業の活動、成果としての業績を分析した上で、「業界は儲かるのか?儲からないのか?」特定した「企業はどうすれば儲かるのか?」を考える源泉となっていました。
「過去の常識を疑って、破壊していくところに市場がある」という話をよく目にすることがありますが、型破りには型を知ることが必要だと思っています。完全に持論です。そして、今回はその型が作られた源泉を学ぶことができました。
つづく