ほっこりGoogleアナリティクス(GA)講座に参加
「Googleアナリティクスを使うようになったけど、どうやって使えば良いかわからない」
「いろんな人にGoogleアナリティクスの使い方をアドバイスをもらうけどいろんな視点でいろんなことを言うから、結局わからない」
「使えるようになったけど、もっと効果的な使い方を体系立てて知りたい」
という方の声をよく聞きます。
そんな悩みの解決のヒントになるウェブ解析士認定Googleアナリティクス講座があります。
今回は、株式会社BANSOさん主催に縁があって参加してきました。
ウェブ解析士協会ホームページGoogleアナリティクス講座の紹介はこちら
Googleアナリティクス講座アジェンダと解説
1.事前準備 2.まずは、自由に見てみよう 3.仮説を立る 4.目標を決め、計画を立てよう 5.集客の解析 6.広告の解析 7.行動の解析 8.フィルタとセグメントを使う 9.提案を考える 10.Google データポータルで、ダッシュボードを作る
事前準備でGoogleアナリティクスのアカウント、プロパティ、ビューの説明や、コンバージョンの設定、関係者の除外、クロスドメイントラッキングなどの環境の解説がありました。
そして、データをみる前に「仮説」を立てることとのこと。仮説とは、直帰率や、新規セッション率などの指標など、おおよそこれくらいではないか?と見立てることです。その見立てを考えた上で、データを見ると新しい気づきが効果的に得られるのですね。
それから、Googleアナリティクスを見る順番として、ウェブ解析士講座でも学んだファネルの構造をおさらいします。
その後、目標を決めるのですが、3ケ月実績をコンバージョンを見て、どれくらいの目標が妥当なのかを自分自身で決め、それに対して、セッション数や直帰率などの指標を計画立案します。これもまた、興味深いところで、ここでは、確度のある意思決定を養うのです。誰が考えても納得する目標と計画立案です。
ここから、「どこから流入したのか?」「広告施策はどれくらい効果があったのか?」という集客、「どんなコンテンツをどれくらい見たのか?」「どのコンテンツで離脱したのか?」をランディングページとすべてのページで解析します。ここでは、ファネルの構造を頭に入れて解析することです。ランディングページの改善では直帰率、コンテンツページでは離脱率を指標とすること、さらに、ページの遷移だけではユーザーの行動が解析できないヒートマップツールの解説もありました。
さらにGoogleアナリティクスで、自分の仮説を効果的に検証するために、フィルタとセグメントの解説がありました。フィルタは、ディメンションとメトリクスを絞り込む機能で、セグメントはレポートへ反映するデータを絞り込む機能です。
フィルタは、columページのみで絞り込んだり、セグメントは、コンバージョンしたユーザーとコンバージョンしていないユーザーで絞り込みます。「ここでも単純に分析すればいい」ということではなく、やはり自身の意図を持った「仮説」が大切ですよね。
次に提案です。「なんの為に」、「誰に」、「何を」、「どのように」、「どこで」、「いつ」という「5W1H」と、「いくらの費用」で、「どれくらいの効果」なのかという「費用対効果」を明確にします。
最後に、ビジュアライズやレポーティングにかける時間を短縮するための「データポータル」の解説がありました。
総じて、なぜ、分析するのか?に対して、事業の成果を導くためにユーザーの行動を理解すること、そして、自ら特定した問題は本当にそう言えるのか?、施策立案は現実的だと応えるために、自身のメッセージをデータで屈強な根拠とと共に示し相手を動かすことということでした。
ほっこりGoogleアナリティクス(GA)講座に参加のまとめ
①ウェブ解析の問題解決方法
仮説検証は、想定されている現状や施策の結果に対して「こんなところに問題があるのではないか?」という意図を持ってデータをみることです。
問題発見は、仮説とデータを見た時のギャップや、急増、急減、外値から「やっぱりここが問題だった」「こんなところにも問題があった」と問題箇所をみつけます。
施策立案は、問題箇所が特定した後、問題を解決するために「ここが問題だから、こんな施策をしましょう」と行動を促すことです。
この仮説検証、問題発見、施策立案にひとつ提案したくなりました。それは、問題発見後の「展開仮説」です。「この施策をしたら、こんな成果が上がるのではないか?」という文脈です。
この展開仮説を設定することで、施策実施前の「狙い」と施策実施後の「結果」の差分を測ることができ、その次の仮説検証が効果的になるはずですね。
②やっぱり事例が面白い
流入の解析からBANSOさんの実績から、新規事業の事例がありました。流入は、Direct、Orgnic Search、Social、Referralなど、どこのチャネルから自社サイトに入ってきたかを解析できます。BANSOさんは、Socialを強化し、流入を増加させたお話を教えてくれました。こんな事例がやっぱり楽しい。
③何といっても講座っぽくない、共に学び合う環境がほっこり
これは、BANSOさんならではの空気感でしょう。他ではあまり見ないくらい、居心地が良い。どうしても「有償の学び」となると、教える側と教えてもらう側の関係性になりがちです。しかし、受講生がほか受講生へ教えたり、事例を伝えたりすることもあり、まさに共に学び合う環境が成り立っていました。この、伝える側になった受講生も、聞く側になった受講生も記憶に残り、「実務でやってみよう」と効力感へ転換できたのではないでしょうか。
まとめると、Googleアナリティクス講座は、Googleアナリティクスを使い倒すだけではなく、事業の成果を導くための目的を明確にすること、正しい問題解決方法得らること、そして、共に学び合う環境をつくって、受講生自身、そして講師自身が、学び続ける講座なのでしょうね。
今回、参加させていただいてありがとうございました。