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Goodbye Summer【夏の終わりに聴きたくなるメランコリックなK-POP】

どうしてだろう。

そばにいる時はあんなに憎くて憎くてたまらなかったのに、いざ別れが近づくとなると、うまく言葉には言い表せないような、なんとも物悲しい気持ちになる。

抗った日々も遠い過去の良き想い出として刻まれている。

知らず知らずのうちに、愛していたのかもしれない。


夏のことを。


めっきり涼しくなり、秋が駆け足で迫ってくることに一抹の寂しさを覚えているメランコリニスタのみなさんに、夏の終わりに聴くとやたらエモーショナルな気持ちに浸れる曲をご紹介します。

必ずしも夏をテーマにした曲ばかりではありませんが、直感的に今っぽい、今聴きたいと思ったもの、ずっと大切にしてきたものを選んでいます。


Crush & Zion.T / Just (From Young)

色々な意味で今一番ホットな話題を振りまく2人によるコラボ楽曲は、柔らかなエレピの音色が、秋の到来を静かに知らせるジャジーなナンバー。

類稀なる表現力を備えたミュージシャンにとって、過剰な装飾は蛇足以外の何者でもなく、ここには本質のみが存在します。

言うなればこれは、引き算の美学。

才能と才能が溶け合うと何が起こるか。
その答えがここにあります。


Red Velvet / Blue Lemonade

強力なサマーソングを数多く抱える彼女たちにあって、いささか影に隠れがちですが、それらにも一歩も引けを取らない隠れた夏の名曲です。

半音ずつ上がるサビの不安定なメロディがこの曲に特別なマジックをかけていて、明るい曲調ながら決して突き抜けないという点で、そこはかとない切なさみたいなものが表現されているように感じます。

この曲といい、「DAY1」といい、レベのアルバム曲は油断できない。

EXO-CBX / Rhythm After Summer

夏の終わりにこれ以上ふさわしい曲あります?

FFが始まりそうなアルペジオに導かれて、適度な疾走感と爽快感を伴ったメロディが流れ出す。

が、どんなにリズムが躍動しようとも、どこか切なく涙を誘う。

この曲含めて、これだけ完成度の高いデビューアルバムもそうそうない気がします。

まぁキャリアのある人たちだから、当然と言えば当然なんですけどね。

GRAY / Summer Night (feat. Hoody)

刹那のように去りゆく夏の一夜を切り取ったような、儚くも情熱的な曲。

GRAYのキャリアの中でも屈指の仕上がりで、客演したHoodyのスキャットがそれを後押ししています。信じられないくらいCOOL。

アルバムバージョンではなく、必ずこのリミックスバージョンを聴くこと。

私から以上です。


BLACKPINK / STAY (live version)

夏休みの最終日に聴いたら思わず号泣しそうなセンチメンタルソング。

どうしても君じゃなきゃダメなの
永遠ではなくてもいいから
そばにいてStay with me


この曲では、別れゆく恋人に対してこう投げかけていますが、恋人を夏に置き換えることで、この時期にぴったりの曲になります。

なぜライブバージョンかって?

だって、夏は今この瞬間しかないんですよ。

HYUKOH - Comes and Goes

タイトルは「行ったり来たり」の意。涼しくなったかと思えば、また暑さが揺り戻したりする、なんとももどかしいこの時期にうってつけの一曲。

HYUKOHが生み出す楽曲には哀愁味あふれるものが多いですが、中でもこの曲は、軽快なギターカッティングをフィーチュアした小洒落たアレンジが施されてはいるものの、「祭りの後の寂しさ」みたい感情が表れていて、押し付けがましくないメランコリーが表現されているように思います。

「Wi Ing Wi Ing」もこれに負けない、同ベクトルの良い曲。


DEAN / 21

ハモンドとエレピの音色が物悲しさを伝えながらも、まるで夏が終わることに抗うかのように、熱量の高いグルーヴが静かに躍動する。

季節の狭間で揺れ動く気持ちを代弁したかのような一曲。

この曲を収めたアルバム『130 Mood: TRBL』のリリースから早5年。

次のアルバムが届くまで、私たちは一体どれほど待てばよいのでしょうか。

BoA / Fox

暑さも幾分やわらぎ、陽だまりに包まれた休日の昼下がりに、自宅のベランダや庭、あるいは公園でのんびりできる季節になりました。

そんなロケーションにおいて、バックでかかっていてほしいのがこの曲。

遠くから段々と聴こえてくるイントロは、まるで秋の訪れを表すかのよう。

夏と秋の間にこの曲があってよかった。

JONGHYUN / Love Belt (feat. YounHa)

「バファリンの半分はやさしさでできている」そうですが、この曲は100%のやさしさでできています。

降り注ぐ柔らかな木漏れ日に包まれながら、ウトウトしたくなる。

彼が遺してくれたものの中で、私が最も大切にしている宝物のような一曲。

PENTAGON / Shine

この曲を聴くたびに、夏休みに森を探検したり、風の強い土手をチャリで爆走したり、駄菓子屋の婆ちゃんと揉めたりした、幼少期の記憶がフラッシュバックする。

友達と散々遊びまわった後の夕暮れの帰り道、決まって頭の中でかかっていたのがこの曲だった。

ような気がします。

f(x) / Goodbye Summer (feat. D.O)

永遠に続くものはそう多くはない。

そう頭ではわかっていても、気持ちに折り合いをつけるのは難しいもの。

思い通りにならないことも沢山あるけど、それもまた人生。



プレイリスト


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