NO!webmagazine

NO!webmagazine

最近の記事

1970's TOKYO 3

ギャラは現金で 指定の日に写真撮影のギャラが振り込まれない事があった。 出版社に電話すると、経理が出張してて、よく分から無いとの事、なんで経理が出張するんだよと思いながら一週間後又電話、経理はまだ帰ってなくて、帰り次第連絡させるそう。更に一週間後、今度は電話しても誰も出ない。 変に思って出版社の入ってるビルに行く、あれっ、ドアに鍵が、どうも中に人の気配が無い、ひっょとしたらと思い、打ち合わせに使ってた近所の定食屋に行って見た。 出て来たオヤジさんが、開口一番アンタもや

    • 1970's TOKYO 2

      写真雑誌への売り込み 70年代は、写真雑誌の黄金時代。なかでも新聞社系の2誌はステータスが高かった。アサヒカメラにカメラ毎日、大衆的なのがアサヒで少しとんがってるのが毎日、ここは毎日だと、お調子者の私は、早速売り込みにいった。 毎日新聞の本社は、今でもそうだと思うが、竹橋にある。地下鉄降りたらそのまま毎日のビル、デカイ、これが毎日新聞のビルか、いつも行ってるしょぼい雑誌社の100倍はある。少し気持ちを落ち着け様と、地下のコーヒーショップに行くと、ここがまたかっこいい、通り

      • 1970's TOKYO

        水道橋スイング 東京の水道橋には小さな出版社が多い。そんな出版社の一つで仕事をすることになり、会社を訪ねると、机の上にいくつも電話がある。それぞれの電話には紙が貼ってあり、週間なになにとか漫画なになにとか書いてある、社員は電話が鳴ると、その紙に書いてある誌名を言っていた。こちらの電話が鳴れば、ハイ週間なになに、あちらの電話が鳴れば、ハイ漫画なになに、と言った塩梅だ。そんなセコイ会社の打ち合わせの後の、楽しみが、近くにあるジャズ喫茶スイングに行く事、海千山千の出版社社長のネチ