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高齢者の水分摂取

冬の寒い時期「寒いとトイレちかくなる~」と思いながらも、乾燥した空気や鼻風邪で口呼吸をしてしまい寝起きの渇いた口などで「なにか飲み物ー」となる年末年始を過ごしました。

ある日お茶を飲んでいてふと思い出しました。
私が過去に働いた高齢者施設での水分摂取の方法はいろいろだったなぁって改めて考えてしまいました。

今ネットで「高齢者の水分摂取量」とパット調べてみたサイトでは食事以外に1000~1500ml摂取しましょうと書いてました。
さてどうだったでしょうか~。

前置きとして…

これから書く3つのデイサービスは全て「住宅型有料老人ホーム」が併設していました。
自宅からの利用者もいますが、ここで書くのは上記施設に入居している場合です。住宅型有料は入居者さんでありながらもそれぞれの自宅です。なので個々に居室で水分を促す事まではしない(Dr.指示がない場合)ので、食事以外では自由に飲む人~飲まない人まで様々です。

下記に書くのは水分制限のない人として思い返してます。

デイサービスAの場合

来所するとお茶の入った500mlのペットボトルと湯呑みを持って席に座ります。
ボトルは洗浄して再利用することとデイルームなので人が動き回るということもあり衛生管理上必ず湯呑みを使い湯呑みの蓋をする事がルールでした。
デイの利用中に1本飲み終えたときは、ボトルに再度追加します。

利用時間が終わってから目分量でどのくらい飲んでいたか確認して記録するので500ml単位で配るんです。
最低1本は必ず飲んでもらい2本目は自由でした。とは言ってもレクなど活動しながらは飲めないので、限られた時間の中では多くても2本飲む人が2~3人いるかいないかでした。

デイサービスBの場合

決められた時間に決められた量が配られます。昼食やおやつのお茶や服薬時の水も総量に含まれているのでデイサービス利用中に飲めるのは総量500ml
どうしても足りないときは職員に声をかけると50mlだけ追加してもらえます。なので多くても+50mlでした。

具体的には入浴後100ml、食事に100mlといった感じで少しずつ配られます。配られたお茶は次の配茶までには飲みきってないといけないので、自由に飲めるとは言いがたいものでしたが促されることもあり強い拒否がない人は飲んでいました。
こちらも総量を記録してました。

デイサービスCの場合

食事のとき、入浴後に1杯、おやつでコーヒーかお茶が1杯配られます。
食事のときはテーブル毎にポットが置かれるので、利用者自身か職員がコップにいれて飲みおかわりはテーブルにあるポットから自立度の高い利用者がセルフで入れてくれていました。
その他の時間はいつでも飲めるように準備はされているので、職員に声をかけて1杯飲んでいました。

主張のない方はおかわりしなかったり、残していても促されることなくお膳と一緒に下げられる(←水分摂取の必要性を考えない職員はたくさんいます)のでどのくらいの摂取が出来ているか把握できません。

コップ1杯で150mlくらいだったかな?
残す人や入浴のない日など様々でほんとにわからないけど、450~600ml前後でしょうか。そこに昼食の内服があれば食前食後にそれぞれ水が1杯分プラス(100ml程度)されます。

まとめ

デイに来ていても促しがないと飲もうとしない人がたくさんいました。

Cの施設では特に100人近くの利用者が同じ場所で様々な行動を取るため、入浴後のお茶は確実とは言えません。おやつ拒否で居室に帰る人もいます。



もちろん自宅で介護サービスを全く利用してない人は、誰かに飲水を促されることもないかもしれないので、少しでも飲むきっかけがあるだけいいのかもしれませんが…


自立度が高い人なら居室で喉が渇けば自分で飲むことも出来ますが、果たしていつでも飲み物があるかというと…そうは限りません。

生活の場によって、ミニキッチンがあるからいつでもお茶が入れられる所もあれば、配茶がある施設、完全に自分で(家族で)用意するしかない場合もあります。

一方環境は整っていても介助がないと起き上がれないような人は?
「飲むとトイレに行きたくなるけど、自分で行けないから」という心理から飲まない人や、口の渇きをあまり感じない等もあると結局は飲む機会を失っているように思います。

3つの職場での経験を思い返した結果、1日の水分摂取量を十分にとる事は大変なこと
それは施設だから安心ということもなく、職員も必要性をしっかりと学び頭にいれておく必要があると感じました。

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