動画広告が伸びると言う風潮に関して
最近はめっきり動画広告を作る事は減りましたが、前職では毎日のようにクライアント案件として作ってました。
主に女性向けコスメ商材や、旅行やエステなどのサービス系。その他証券会社などの金融系もありました。
当時の主な配信媒体は、ツイッターやfacebook等のSNSが多く、退職する寸前にはtiktokなんかもありました。
「今後は動画が来る!」っていう風潮は、実に5,6年も前からありまして、確かに当時と比べても盛り上がって来たなと言うのは感じてます。
5Gと絡めて話に出てくることも多く、単純に動画コンテンツが今後も伸びるのは間違いなと思います。
けど広告としてはどうなのか。
最近色々質問される事も増えて来たので、個人的な見解をまとめてみようと思います。
■ユーザー側のニーズを感じれない
正直に言うと、「これからは動画に力を入れていく!」って発言はweb業界の人からしか聞かないんですよ。
他の業界に勤めてる人とか、それこそユーザーから「○○に出てた動画広告いいよねー」みたいな話って聞いた事ないんです。
バナーや記事にしても同じではあるんですが、世間の動画広告に対する熱量と、ユーザーニーズに乖離がある気がしてますね。
アンケートを取ったわけではないので、あくまで個人的な見解ですが。
同じく耳にするのは、サイト内にペロって動画広告が出てくると、チラチラしてうざいと言う話も聞きます。
うざい=離脱率に繋がる事は確実なので、大事なのは動画の内容と尺になってくるんではないでしょうか。
となると、そもそも動画広告は選ばれたジャンルのみ盛り上がっていく可能性が高いです。
ゲームとか、エンタメとか、モーションと相性がいいジャンルは受け入れられる機会も多くなりそうですが、逆に金融系や不動産、コスメなんかはうまく見せないと反感を持たれる可能性が高い気がします。
各企業様は、この辺りを慎重に考える必要があると思ってて、ただ予算があるから制作会社に動画を作ってもらって広告配信しよう!だと、コケる事が多いと思ってます。
■常軌を逸した動画にするべき
さきほどジャンルの話にも触れましたが、似たりよったりの動画を作っていては、反応も得られないと思ってます。
例えば金融系なら信頼性と落ち着きをイメージできる青をメインカラーにして、目立たせたい文言は黄色で大きくする。みたいな。
バナーでも同じことは言えますが、どこかで見たことのあるデザインだと効果は期待できないでしょう。
静止画と違って、動画の場合はストーリーも存在しますから、一つのクリエイティブに対してもしっかりと構成を練る必要があります。
その上で、目を引く動画=常軌を逸したレベルの斬新な物を展開する必要があるんですよ。
逆を言うと、ここさえクリアできればCVやCTRは飛躍的に伸ばすことができます。
特にブランディング目的で、多くの人の目に触れて認知されるのが最初の目標となってる場合は、より重要になるでしょう。
今の時代は、注目されたコンテンツは良くも悪くもその後勝手に拡散されていきます。
いかにパッと見で注目を集めるか、斬新な動画にするべきです。
企業毎の制約や対外的な部分もあると思うので、簡単にはいかない企業も多いとは思いますが。
■動画制作のフローはコモディティ化しないようにする
代理店サイドの動画制作に目を向けた場合、元々注力してきた企業は問題ないと思います。
ノーリーの前職もそうなんですが、今後動画を伸ばしていこうと思ったときに、社内で誰がどのようなフローで制作していくか。
また、その量産体制はどうするかは一つの問題になってくるでしょう。
制作会社を囲ってしまう手法もあると思うし、最近では簡易に作れる制作ツールも存在しています。
個人的な見解でいうと、後者のツールを使う手法はオススメしません。
コモディティ化してしまって、結局似たり寄ったりの動画になり、価値が下がるんですよ。
それよりは、一つ一つ人が作ったモノの方が全然いいと思います。
それを量産するとなると、テンプレートやフローを固める必要がありますが、ここで意識する必要があるのは、広告用の動画であればシンプルでいいと言う事実です。
常軌を逸した動画をと書きましたが、これは時間をかけてゴテゴテした物を作れと言う事ではありません。
インパクトがあっても、内容自体は少ない文字数で言いたいことを分かりやすく、簡潔に明示する。
エフェクトもそんなにつけなくてもいいと思ってます。
ユーザーからしても、絶対そっちの方がノンストレスで見られるし、印象に残ります。
当面作り手に求められる内容は、
①いかに工数を削減して制作にあたるか
②量産するためのテンプレ化やパッケージ化をどうするか
この2点じゃないでしょうか。
とはいえ、動画制作のスキルと人員は必要になるので、準備してない企業はきついとは思いますが。
広告用動画の具体的制作のポイントはまた別の機会に書いてみたいと思います。
ではでは!
会社の人間関係に悩んでる方はいつでもご連絡を! #webライティング #SEO #コーディング 等も承ります! mail@taisyoku-daikou.info