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文法問題形式別対策 まとめ


本記事について

本記事は空所補充(四択)、正誤、整序などの問題形式が苦手で克服したい、解くスピードをあげたい、正答率を上げたいという方向けの内容です。

知識をすぐに実践させやすくし、演習を質の高い経験に昇華させやすくするために、場面毎にどう使うのか、どう問われることが多いのかを意識してまとめました。この性質のおかげで違う問題でも結局いつもしていることは同じなんだという感覚が掴みやすいです。加えて、知識を持続させやすくするために、ただ列挙するのではなく頻出知識の所はできるだけ理屈をそえました。

三つのうちどれをすればいいか迷う方は自分の志望校や受ける模試試験にでてくる形式を優先させてください。もし全部出てくる場合は、苦手な所から対策していってください。多くの方は正誤だと思います。

おそらく多くの方は苦手順は苦手な方から
・正誤→整序→四択
・正誤→四択→整序
のケースが多いと思います。
正誤や四択は特殊形式なので練習が必要なケースが多いです。

違う形式で繰り返し説明しているものもありますが、そこでしか説明していないこともあるので、可能であればその形式がない人も一通り読んでいただいたほうがいいです。

形式が違うのに同じ思考法が出てきてるなと意識しながら学習できると、一つ上の視点から問題がながめられるようになったり、応用させやすくなったりします。

英語や言語の特性

これからの説明で所々出てきます。ここの段階ではふーんこんなのもあるんだという形で構いません。

*文型をはやく確定させたい
※仮主語などの発想

*長くいうと丁寧さが増す
※依頼表現などで使う

*全く同じ意味の言葉は存在しない
※同じに見えても実はニュアンスや使い方の違いがある

*後ろにきたものが強調される
※倒置で関係する

*神様の視点(宗教的な視点)がある
※複数形が大事な熟語など

*通常主語を無理にでもおく 日本語と違って省略しまくらない
※訳さない主語が発生したり、受動態を多用したりする

*品詞が変わっても性質は保存される
※語法やコロケーションで重要

*形が似ていると意味も似ている(もしくは反対)
※言い換えの発見など

*英語は位置によって意味が決定する
※日本語は位置の制約が弱い

*体と心は別物
※完了形の慣用表現など

*英語は名詞好き、日本語は動詞好き
※名詞構文など

*同じ表現の繰り返しを嫌う
※省略や言い換えが行う

*簡単な単語ほどよく使われる分使い方が多く厄介

*名前がついているものは何かしらの特徴、特殊性がある 名前がついている物毎に学習していく

*旧情報→新情報の流れ
※倒置などで使う

*誤用されたものが使われすぎて使い方の一つになることがある

*例外は文法問題で問われやすい

整序問題

1.総論

*問題の性質
・配点が高め
・構造の理解が深められる
・日本語が引っかけのことが多い
・英作文の練習になる
※正誤問題は英作のミス発見の練習になる

*学習姿勢
・記号や番号だけを書かない英語を書く
・並びに関する文法や、型があるもの(品詞、語法など)、熟語を特に意識しながら学習する
※倒置や並びに拘束力があるもの
・沢山問題を解いて熟語とよくある言い回しに反応するスピードを上げる
※できれば考える前に勝手に答えが出るレベルまで鍛えあげる
・志望校レベルの問題は全て解くぐらいの勢いで沢山解き展開問題、よくある間違い、よく聞かれること、自分の間違い方つまり方を把握する
※集めた自分の間違い方、つまり方を使って問題を解いていてつまっていた時に解き終わった時に確認する
・抜けに気づいたら周辺含めて補強し直す
・解答への辿り着き方考え方を意識して学習する
・何がその問題を通して問われているのか意識しながら学習する
・間違えたらなぜ間違えたのか、どうやって間違えたのか、次どうすれば同じような間違い方をしないのか分析し補強する
・センター英語もいい素材になる

*整序問題の基本姿勢
・まずは形でだめなら意味で 構造を作るものにまずは反応する
・形を作るものを見たらまずは1番長い形を考える
・形を作るものを見たら形を予想し枠にはめこむ意識を持つ
・文の一部の時は一文全体で考えて並び替える場所と並び替えない場所との前後のつながりを考える ここの意識が薄いと答えに辿り着けないことが多い
※特に後ろ 中途半端に残っている時はなおさら注意
・和訳は参考程度 見ないわけではない 使われている熟語や文法、構造をおおまかに把握するために使う あくまでメインではなくサブ

*整序問題
→まずは動詞に注目して一番長い文型(特にSVOC)や語法、数を考える、動詞が複数ある時はつなぐものがいくつ必要か(述語動詞の数-1=つなぐものの数)特定し、つなぐものになりそうなものを探す
その後つなげるもの(品詞、文法、熟語、呼応表現)はつなぎ、動詞中心に必要な要素を考え(何が何になるのか、何が何をするのか)前後を組み立て最後に意味で確定させていく 最後に訳と形、SVの一致を確認
※つなぐものの等式は等位接続詞の時は崩れる
※前後を組み立てる際は三単現のsやbe動詞の単数複数がヒントになる

*述語動詞が複数ある
→繋ぐもの(接続詞、関係詞、疑問詞)を探す、なければ繋ぐものの省略や準動詞への格下げ、動詞同士の結合を考える
※SVOCを取るVがあればCの位置に動詞をとっている可能性も考える 特に使役動詞知覚動詞は原形がこれることを意識しておく
※特に過去形が複数あるは過去分詞への格下げを意識

*品詞
・助動詞→動詞とセットに
・冠詞→名詞とセットに
・代名詞→格から働き、単数複数からSV
・前置詞→名詞とセットに
・従属接続詞→SV, when s'v'の形を作る
・等位接続詞→並列関係を作る

*文法的に形をかんがえるもの
・so / as / too / how / however→so 形容詞a 名詞を考える
※けあな 形容詞がひっぱられる
・such→such a 形容詞 名詞
・not+強い語→部分否定
・of 人/for 人+to do→意味上の主語
・所有格/目的格+ing→意味上の主語
・with→付帯状況をまず考える

*呼応表現
→片方を見たらそれと引き合う語を考える
・bothを見たら→both A and Bを予想
・mayを見たら→may A but Bを予想
・notを見たら → not A but Bを予想
・not onlyを見たら → not only A but(also)Bを予想
・eitherを見たら → either A or Bを予想
・neitherを見たら → neitherA nor Bを予想
・fromを見たら → from A to Bを予想
・so,suchを見たら → so 〜that… ,such 〜that…を予想
※倒置の形で頻出
※この時のthatは副詞節であることに注意 他の場合(名詞節や形容詞節など)はペアになれそうでと使ってはダメ
・tooを見たら → too〜to…を予想
・asを見たら → as〜as…を予想
・比較を見たら→比較級 than…を予想
※なければ特殊な形
・someを見たら→some〜others…を予想
・the same/such を見たら→ the same A as B/such A as Bを予想
・the 比較級を見たら→the 比較級s'v', the 比較級SVを予想
※倒置や省略がよく起こる

*要注意な日本語
→和訳は引っかけであることが多いが、少しずらしたものを考えられる時はヒントにしやすい 
・すると、おかけで、せいで→因果表現やSVOC
・いつも、必ず→二重否定

*変形している文
→一旦元に戻して考える
※受動態や疑問文、倒置

*明らかに辻褄が合わない時
・何か視点の見落としはないか
※特に後続文
・イレギュラーな形
※強調構文、倒置、省略、挿入、受動態
・品詞変更
を考える

《語句整序プラスアルファタイプ》

*不要語あり(単語が多すぎる)
→普通に解きつつ
・同じ品詞、働き、意味のもの
→どちらかがバツのことが多い
・余った時
→熟語を連想 熟語からはじかれたものが不用語
・複数候補が出ている時
→残り語数と相談し選択
を意識して解く
※やや難しいことが多い 整序問題を沢山解いてなんやこいつと要らないものが自然と見れるのが理想

*不足語あり(単語が少なすぎる)
→普通に解きつつ
・余った時→熟語を連想
・日本語による引っかけ 日本語から複数連想できる場合が多く一筋縄ではいかない
を意識して解く
※簡単がことが多い 整序問題を沢山解いていつのまにか勝手に補ってしまうようになるのが理想

*1箇所ではなく複数箇所ぼこぼこ空いているタイプ
→前後のつながり、特に後ろとのつながりを意識して解く
※文自体は長く訳がついていることが多い ほとんどできあがっているので簡単なことが多い

*文章中の語句整序
→まずは傍線のつもりで分析し、どのような形や意味になりそうか考えてから解く
※形は類比対比比喩がヒントになりやすい
※文章中の場合、あたりを事前につけておかないと組み立てにくかったり、候補が複数出てきて解きにくくなってしまう

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