The Wonderland? #1[Backroomsリスペクト]
Room 0 "Collapse suddenly"
「なんじゃここは!?」
ごく普通の平穏な日常は、とても些細な出来事で変わってしまうものだ。
カンナという少女は、今日も何の変哲もない日常を過ごし、「オーナー」と呼ばれる、いたって平凡だが気立ての良い青年を、弄んでやろうとしていただけなのだったが…
「アイツがまた仕事ばっかりしおるから、ちょーっとからかってやろうと、女天狗の団扇を扇いだんじゃが、勢いが良すぎたのう…、自分もすっころぶ羽目になってしまったが、まさかこんなとこに来るだなんて、予想外じゃぞ?」
カンナが迷い込んだこの部屋には、ただの一つとして物陰がなく、精神をじわじわと蝕むにはちょうど良いほどのノイズが、絶えず響いていた。
「お前―!どこにいるのじゃー!」
返事は虚しくも、自身の声そっくりな反響音しかない。
このままずっと孤独なのだろうか?
それとも、アイツは自分のことを必死で探してくれているのだろうか?
いや、これは女天狗の妖術なのかもしれない…
いずれにせよ、少女は脱出せねばならない。
仲間は今頃、アニバーサリーを楽しんでおり、日ごろの感謝を「オーナー」に伝えなければならないからだ…
「あたたた…なんだココは?」
カンナがまたちょっかいを出してきた、何度「仕事だから」と言っても聞かないのはわかっていたが、まさかあんな突風を吹かせるだなんて予想もしてなかった。あまりに強い風に倒れてしまったが、そしたらこんなところに来てしまったのだから…
「早くみんなのもとに帰らないと…」
一体、この空間のどこに出口があるか、見当もつかない。だが、立ち止まっている場合ではない。アニバーサリーをみんなで祝うために、何としても帰らなければならないんだ…
「はぁ…はぁ…何でこんなに広い空間なのに扉の一つもないんだ!」
途方に暮れながらも歩き続けると、どこか見覚えのある影らしきものが、遠くに見えた。
俺は確信した、あれは間違いなく一縷の希望そのものだ
「・・・nナ・・・」
「ん?なんじゃ?何の音じゃ?」
「・・・aンナ・・・」
「ふぇ!?お、お前・・・お前なのかー!?」
Room0:Lobby
SURVIVAL DIFFICULTY : Class0 "Safe"
現実世界にてNoclipをした場合、稀にこのレベルに侵入します。
オフィスのような造りをしているこの空間は、絶えず拡張を繰り返し、その様を変容させます。
調査隊によって出口は発見されていますが、その先が現実世界である保証はなく、また別のRoomへ移動する可能性が非常に高いことが確認されています。
興味本位でNoclipすることは絶対避けてください。二度とRoomから出られなくなる可能性が非常に高いです。
Entrance
現実世界でNoclipする
Exit
ドアを開けるとRoom1に移動します、まれに現実世界に移動します
Noclipすると虚空に移動します、まれにRoom2004に移動します