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最近のスワローズ(野手編)

最近のスワローズについて偉そうに批評します。前回の投手編に続き、今回は野手編です。

多くの野球ファンは、「火ヤク庫」という言葉があるように、スワローズに対して「投手崩壊アンド強力打線」というイメージを持っているかと思います。毎年、解説陣も「ヤクルトはピッチャーさえなんとかなれば勝てる」と口をそろえて言うのが恒例になっています。

実際のところどうでしょうか?

私が思うに、「強力打線」だと言えたのはリーグ優勝を果たした2015年までなのではないでしょうか。それ以降は、平均的、なんなら平均以下だと思います。たしかに、山田哲人、バレンティン、坂口智隆、雄平など、実績のある選手が多数在籍していますが、不思議なことにガッチリとハマった印象がないんですよねぇ…

理由は簡単です。とにかく単調で工夫がなかった。2016〜2019年のスワローズ打線ですが、チャンスメイクに関しては12球団トップクラスだったと思います。でもあと1本が面白いくらいに出ない、いわゆる「タイムリー欠乏症」です。ノーアウト満塁を何度無得点で終わったことか。

犠牲になったとしてもランナーを進めようだとか、犠牲フライでもいいから1点をとりに行こうという姿勢が全く見られず、平気でゲッツーやポップフライを量産していました。また、負けが続いていた影響で「なんとしてもタイムリーを打たないといけない」と意気込みすぎるが故にガッチガチに固まってしまい、チャンスなのにまるでピンチの時のような顔をしているケースが多く見られました。

しかし、2018年からはチームリーダー青木宣親の帰還により、少しずつ改善されている傾向にあるのも事実です。勝負強くてチームバッティングもできるAOKI様には頭が上がりません。

前フリが長くなりましたが、今年のスワローズ打線はどうでしょうか。

これまでと大きく変わったのはバレンティンの退団です。毎年30本以上の本塁打を放ったスラッガーの退団ですが、実は、個人的にはかなりポジティブに考えていました。

昨年までのヤクルトはどうしても山田、村上、バレンティンの一発に頼りきりな部分がありました。しかしバレンティンの替わりに塩見もしくは山崎を入れることで足を使った「繋ぐ野球」が実現できると考えていました。守備面においても38歳の青木を負担の少ないレフトに回すことができ、課題だった守備走塁面が大幅に改善されるだろうと見込んでいました。

これに関してはまさに的中!!!!

5年目の山崎が覚醒し、走攻守で大活躍。バントは絶望的に下手ですが、それでもお釣りがくるくらいの救世主っぷりです。

逆に誤算だったのはマキバオー塩見。今年もかよ。毎年オープン戦やファームではとんでもない数字を残し無双する塩見さんですが、一軍では三振のオンパレード。挙げ句の果てには突き指で登録抹消。山崎との差はもう7馬身差くらいです。

それにしても今年のスワローズは得点効率がいいです。チーム打率もチーム本塁打数も下位なのに、得点はリーグ2位です。そして盗塁数はリーグトップ。坂口青木が出塁し村上山崎が返す。今年は村上がとにかく頼もしい。ホームランこそ4本ですが、勝負強さが半端ない。長年ヤクルトが欲しかった、ここぞの場面で一本が打てる男に成長しました。本当に20歳とは思えません。

最近は大人しくなってしまいましたが西浦も主砲級の活躍をしてくれました。元々パンチ力のあるバッターではありましたが、今や三振か長打のどちらかみたいなブンブン丸スタイルへと変貌したのは驚きです。

新加入のエスコバーは、、、結構評価に困る選手です。時折これぞメジャーリーガーというビッグプレーを魅せてくれますが、守備範囲はかなり衰えており、普通のショートゴロかと思ったらセンター前…という場面がよく見受けられます。ただ長年の課題だったショートを固定できたことはチームとして非常に大きいですし、華麗なプレーで流れを呼び込んだり、西浦のライバル心に火をつけたという意味では、いい補強だったのかなと思います。

心配なのは山田哲人さんです。今日登録抹消が決まりましたが、明らかにスイングがおかしい。走塁でも牽制死や飛び出しが目立ちました。元々調子が極端な選手で、毎年何回か絶不調の波が来るのですが、今年は正直目も当てられないレベルでした。球団は「疲労を考慮」と発表していますが、どこかしら故障しているのは間違いないと思います。

山田哲人さんに関して言いたいことは山ほどあるので、また別の機会にします。。。

とにかくゆっくり傷を癒して、打撃フォームを再確認してまたチームの力になって欲しいと願うばかりです。

心配なのがもう1人、雄平選手です。彼も長年ヤクルトを支えてきたベテランです。彼のプレースタイルはとにかく「振り回す」こと。ピッチャーが誰であろうが、ランナーがどこにいようが、ボール球であろうが彼には関係ありません。野球を覚えたての少年のように、ただひたすら来たボールをフルスイング。正直このプレースタイルにさんざん苦しめられましたが、それでもヒットゾーンに飛ばすことでチームを救ってきました。

しかし今年はボールが前に飛ばない。差し込まれたポップフライか三振の2択。適当に投げてれば勝手に振って凡退してくれる、そんな状態です。守備でもかなり怪しいプレーを連発しています。年齢による衰えでしょうか。高津監督も頑なに起用し続けましたが、さすがに我慢の限界か、本日山田と共に登録抹消されました。ベテランだから衰えは仕方のないことです。問題なのは、この状態の雄平でさえ追い越せない若手外野手の情けなさと、いつまでも主力であり続けると思って補強を全くしなかったフロントです。山崎の覚醒がなかったら今頃スワローズ打線は恐ろしいことになってましたよ本当に…


で、現在のスワローズ野手陣の課題ですが…

まずはキャッチャー!

開幕直前に正捕手中村がまさかの故障。怪我は仕方のないこととはいえ、開幕戦の試合前に離脱はないわ… しっかりしてくれ! 練習には復帰しているみたいですが、もうしばらくかかりそうです、、、

そして控え捕手の嶋も骨折。呪われています。結果的に、今は西田・古賀・井野がほぼ日替わりでマスクを被っています。その中でも西田が頭一つ抜けているかなという状態。基本的に落ちる球に三振ばかりしていますが、当たれば飛びますし、既にホームランを4本放っています。

個人的に開幕前は古賀にものすごく期待していました。昨年二軍で打撃が開花し、オープン戦、練習試合でもバットでアピールしました。もしかすると中村から正捕手を奪っちゃうんじゃないかとまで思っていましたが現実は甘くありませんでした。打率は.038で3併殺、守備でもポロポロ、リードに関しても解説の大矢さんに酷評されていました。中村が復帰するまでにひとつでも何かアピールしたいところです。

もう1つの課題は代打!

開幕当初は右の荒木左の宮本という構想でしたが、両者ともイマイチ。ここ数年代打の切り札として勝負強さを発揮してくれていた荒木ですが、今季は好機でことごとく凡退。歳もいつの間にか33歳。右の代打枠なら廣岡、内外野守れるユーティリティーなら松本友や宮本、故障中ですが奥村もいます。廣岡も外野練習を始めました。まさに崖っぷちです。なんとか意地を見せてほしいところです。左の代打1番手は川端でしょうか。2度目のヘルニア手術で今季はもうダメか…と思っていましたが、先日は復活のサヨナラタイムリー。全スワローズファンが泣きました。左右関係なく勝負所では当分川端でいいと思います!


以上!

書き出したら止まりませんねぇ。

これから約90試合も全力で応援します。

Go Go Swallows!!







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