ゼミのレジュメをやっつけ中
題にある通り、やる気のないゼミ資料を全速力でやっつけている最中なので、今日は少なめに。
足りない資料を集めに大学図書館へ行かねばならず、それなら源一郎のギャングを電車内で読み切ってしまって、しかるべき用の済んだのち新しい本を買って帰ろうという算段で出かけたけれど、なんや上手いこと読み切れずちょっと残ってしまって、書店の近くのベンチなど置かれた一角で、しかしフィジカルディスタンス確保のため椅子には座れず仕方なく立ったまま残りの5から10ページを、何を思ったかタピオカミルクティーを買ってそれを肘と胴体で挟みながら読むことになったので読了のころには脇腹が冷えていた。ギャングは美しい話でした。ネタバレなのであんまし言えんけど、主人公がマシンガンをレジ係の頭上に向けるところなんか、特に。忘れられん一冊になる気がします。暗くなる前に店内へ。出かける前から次は宇佐見りんにしようと決めていたけれど、「かか」か「推し、燃ゆ」かうーんと迷って結局「推し、燃ゆ」をQUOカードで購入、店を出る頃には暗くなっていたけれど、明るいうちからドンチャンしていたマスク反対団体の路上ライブは未だ騒々しく、あれはちゃんと許可取ってるんだろうか、ていうかこの時世に許可なんて取れるのかいな、を思いつつ、コブシ全開のおばさんを遠目にいそいそと駅へ戻った。車内でピカピカの「推し、燃ゆ」を開くとピンクのカバーの上の方がちょっと破けており、これはカバーが本体に対して大きすぎるのが原因なのが一目瞭然だけれどなんやちょっとがっかりし、けれどページをめくって読みだすとああ、立ち読みのときから分かっていたけど、この人上手いなぁ、ピーターパンとの再会が果たされて主人公が推しに目覚めるところで降車駅が来てしまったのでそれ以上は分らんが、ああ早く次が読みたい、この人はどんなもんを見してくれるのか、の願望は論文の山にばあんと頭打ちになって真夜中までの格闘、ああしんどいわ、あほらしわ。かつて研究論文に見出していた興奮や情熱は、今のところ一向に顔を見せません、不躾なやっちゃで情熱、私をこんなところまで連れ出しておいて、突然ふっといなくなる、便りも沙汰もないとなったら、論文砂漠の真ん中で、私にどうしろというの。どうするもこうするも、今はレジュメを切るしかない0時過ぎ、論文を読むたび心は空っぽになってそんなかをひゅーひゅー北風が吹きまわっており、ふっと目を移せば読みかけの「推し、燃ゆ」がしおりを咥えて横たわっているので、自粛さなかのしいんとした真夜中に、なんともやりきれず。