光
眠りから目が覚めると一瞬光を浴びる。その光はわたしを捉えるがそれは一瞬なので消えて幻影になる。
その幻影を追いかけることはできない、そしてまたいつ会えるかどうかもわからない。
時々感じる眩しいような光ではなく、淡く慈愛に満ちたそれは心を満たしてくれる。
光なんて見たくない、と貴方は言う。光=幸福にすると幸福はやはり刹那的であるから、ただただ痛みだけが残る。
ただわたしが望んだ光もまた刹那的ではあるが、また何度でも出会いたい、と中毒者のように思う。それはなぜか。現実を忘れさせてくれる状態をわたしが望んでいるからだろう。
現実は兎角生きづらい。
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