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その④:(私もあなたも)サバンナ脳

こんにちは!

『自由診療で、対話を重視した心療内科診療を提案するnote』の第4回目になります。

本日は…「(私もあなたも)サバンナ脳」と題しまして、わたしたちの脳のからくりを‟超かんたんに”紹介させていただこうかと思います。

では、いきますね…


唐突ですが…

わたしたちの脳も…身体の臓器の一つですので、
いわば脳はフィジカルの一部なんですが…

なんと!約100兆の脳神経シナプスネットワークと、少なくとも1ペタバイト(百万ギガバイト)の記憶容量を持っていることがわかってるんです…

ひゃー!

つまり、あなたという一人のヒトがいらっしゃいますが…

あなたの脳は、脳神経のニューロンがお互いに情報をやり取りしている接続部分(ハンドシェイクしているような感じ?)が100兆か所もあって、さらに、蔵書がいっぱい詰まった図書館が実に1万軒分(100万ギガバイト)に相当する記憶容量を兼ね備えたハイパーミラクルな存在でいらっしゃる…

ということなのです。

すごいですね-!

で、そんなあなたも、元をたどれば1個の細胞でずーっと生きてきた時代が長く…

動物になったのは最近…(どんなスケールの話だよ笑)


むかーしむかし…今から約138億年前ころ…

インフレーションの泡の中から「この」宇宙が誕生しました。

今から70億年前ころ…

寿命を迎えた巨大恒星が終焉を迎えて超新星爆発が起こり、現在の太陽系の元となった元素の雲がまき散らされました。

今から48億年前ころ…

太陽と太陽系が生まれました。

今から40億年前ころ…

最古の生命の兆候が生まれました。
シアノバクテリアという藻のような生物が礁(しょう)を形作りました。

今から20億年以上前のあるとき…

古細菌と呼ばれる小さなバクテリア細部が一つの膜の中で共同で生活する習慣を身につけはじめて、やがて「真核生物」という新しい生命の秩序が生まれました。

これが私たちの細胞のはじまり…ですね(だから、どんなスケールの話だよ)。

今から18億5000万年前から8億5000万年前くらいの間に…

真核生物の細胞が集まって、多細胞生物が出現しました。

今から6億3500万年前ころ…(エディアカラ紀)

動物の生命が目に見えるかたちであらわれはじめました。

今から5億4000万年前ころ…(カンブリア紀)

カンブリア紀のわずか5600万年間のあいだに、非常に多様で豊かな生命の開花(進化)が引き起こされたのはまさに奇跡!でした。

今から約4億7000万年前ころ…(オルドビス紀)

陸上に植物があらわれはじめました。

今から約3億3500万年前ころ…

陸上に動物があらわれはじめました。

今から約6000万年前ころ…

ほ乳類が栄え始めました。

今から約700万年前ころ…

最古のヒト族があらわれはじめました。

今から約350万年前ころ…

初期のヒト族の一部が肉に味をしめ…

最古の道具を作るようになり…
走ることを学びました。

今から約250万年前ころ…

二本足での生活に完全にシフトした最初のヒト族であるホモ・エレクトゥスがあらわれました。

火を利用することを学びました。

今から約43万年前ころ…

北ヨーロッパにホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)があらわれました。

深い精神性が培われ、死者を埋葬するようになりました。

今から約30万年前ころ…

アフリカにわたしたち自身の種であるホモ・サピエンスがあらわれました。
ホモ・サピエンスは誕生してから25万年以上にわたって絶滅の危機に何度も瀕し、実際、ほとんど全員が死に絶え、種はほぼ完全に消滅してしまいましたが…

しかし、その旅の途中でアフリカ内外のほかのホモ属のDNAを取り入れ、
現在のわたしたちに繋がる遺伝子プールを獲得
しました。

現在生きているわたしたちホモ・サピエンスは、多くの親を持つ種であり、それぞれの親が独自の味付けを加えることで…

あらゆる困難にもめげず、最終的に成功したのです!


さて…遥かなるスケールの話でしたが…

いったいぜんたい…
このような超圧縮された歴史が、このnoteのメインテーマである「うつ」の治療の話と、どう関係してくるのでしょうか?

それが実は…
関係大アリ…なんですよ…

実際、ずっと繋がってますからね。わたしたちと、宇宙は…
138億年前から…(いきなりのスピリチュアル笑)


ちょっとこちらを見てみてください。


出典:「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン p23-24

いまご覧いただきましたのは、1.5万個の点です。

この点1個1個が、
約30万年前にわたしたちの種(ホモ・サピエンス)が東アフリカに出現して以来の1世代を表しています。

わたしたちの脳の基本システム(知性・情動)は、少なくとも約7万年前(サバンナで狩猟採集生活をしていた頃)からほとんど変化していないことが確実視されておりますので…

考えてみてください…

この1.5万個の点の世代の中で、私やあなたにとっては当たり前である…

車や電気、水道やテレビのある世界に生きたのは何世代でしょうか?

答え ・・・・・・・・(点8個分)

では、コンピューターや携帯電話、飛行機が存在する世界に生きたのは?

答え ・・・(点3個分)

では、スマホ、フェイスブック、インターネットがあって当たり前の世界しか経験していない世代は?

答え ・(点1個分)

あらためて事実をつきつけられますと、そのスケール感に唖然としてしまいますよね…

(てゆーか、なんでよりによって今現在、このタイミングで、私は生きているんだろう?って不思議に思いませんか?私はとても不思議に思います…)


最初に出した情報を再掲しますね。

あなたの脳は、脳神経のニューロンがお互いに情報をやり取りしている接続部分(ハンドシェイクしているような感じ?)が100兆か所もあって、さらに、蔵書がいっぱい詰まった図書館が実に1万軒分(100万ギガバイト)に相当する記憶容量を兼ね備えたハイパーミラクルな存在でいらっしゃる…
出典:「最強脳」アンデシュ・ハンセン p118

あなたの脳は、私たちが知るかぎり宇宙で最も高度な構造物です。

そしてあなたの脳の基本システムである、知性や情動の複雑なネットワークは、大海原のような果てしのない時間をかけて進化し、磨かれて、ヒトの暮らす世界に適応してきました。

その‟世界”とは、今の私たちが慣れ切っている世界ーーーさっきの点でいうと、最後の数個ーーーとは根本的に異なった世界(サバンナ)のこと…
出典:「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン p25

そう…私たちの脳は…
「サバンナでの狩猟採集生活の世界に最適化された脳」

サバンナ脳なのです。
サバンナのイメージ…




今日もおつかれさまでした!

次回以降は…

・(私とあなたの)サバンナ脳がなぜ、「うつ」症状を作り出すのか?

・「うつ」の効能とは?

・なぜ、危険な世界に適応するために進化したうつという状態が、現代社会では病気に至ってしまうのか?

といった…サバンナ脳のトリセツ話をさせていただこうと考えております。

さいごに、しつこいようですが、
繰り返しますね…

すべてのことが…宇宙開闢以来…現在に至るまで…

1本の糸で繋(つな)がっている…のです!どーん


これを言いたかった…w(スピリチュアル好き)

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