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アウトペイントで無双するAIイラスト修正法【AIイラスト・チューニング_003】

「イラスト生成AIはガチャである」っていうフレーズをよく聞きますが、黒猫さんもそう思います。
思い通りの絵を生成できず、何枚、何十枚、何百枚と生成を繰り返し=ガチャを回し続けてSSRを引くのを待つ。そんな時間をイラスト生成AIの利用者であれば嫌と言うほど体験していると思います。
偶然、意図していないけど素晴らしい!というイラストを引くことはありますが、狙った通りで最高に出来の良いイラストを引くのはかなり難易度が高いです。といっても、卓越したプロンプト記述の技術どうたらテクニックというよりも「運」が物を言うことが多いです、正直な話。

生成AIのつくるイラストでは75点ぐらいを引くのはそれほど難しくないのですが、80点以上のイラストを引こうとするといきなりハードルが上がります。SRは引けるけどSSRは確率低すぎって感じですね。
なので、黒猫さんは加工します。SSRを引きにいくより、可能性を秘めたSRを強化することに注力します。

▶アウトペイントで構図整える

今回、生成ガチャで引いたSRはこのイラストでした。

絵自体の雰囲気はいいのですが、装飾とか構図にはかなり不満があります。そこでまず、絵のバランスを整えるため、キャラの下半身を描き足します。

背景にあるごちゃっとした文字っぽいのを消してから、画像をそのまま上方にずらし、下部に出来た空間をアウトペイント(今回はphotoshopの生成ぬりつぶしを使用)で埋める。

ほら、これだけでけっこう加点されたと思いませんか。
写実的な絵の場合、アウトペイント描き足し部分と元絵とのテイストがうまくあわないことも多いですが、「ラフな絵」ならだいたいごまかしが効きます。そこはラフ絵最大の利点だとおもいます。
また、アウトペイントによる描き足しもAIさんの所業のためガチャ要素(運)が絡みます。いい描き足しを得るためには何度かトライを繰り返す必要がありますが、あくまで「一部分」の話なので、最初の生成ガチャに比べれば難易度は低いです。

▶アウトペイントを便利に使おう

そんなこんなで完成した絵がこちら。

今回はアウトペイントの威力を感じていただくため、元稿への修正は最低限に抑え、雰囲気を残しつつ絵としてのバランスを整えています。

という感じでアウトペイント機能はとても便利です。今回はphotoshopの「生成塗りつぶし」を利用しましたが、各イラスト生成AIのアウトペイント機能もかなり優秀になってきているので、そちらも試してみてください。


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