【プロンプト付き】AIイラストの表現力、半端ないって!【水墨画編】
水墨画は唐代に成立したとされる、墨のぼかしで濃淡・明暗を表す絵画です。特徴的かつ印象的で日本でも人気のある画風で、実はイラスト生成AIの得意技でもあります。
伝統的な水墨画の画風から現代的な漫画テイストと組み合わせたような粋な表現まで、水墨画の風味を満載したイラストを楽しむことができます。
▶古典的な表現
水墨画は直訳で「ink painting」。これをキーワードに生成してみます。プロンプトはシンプルに「山、水墨画」です。
水墨画の生成は、いままでご紹介した「表現方法」のなかでも一番簡単で安定感があります。
同じような感じで動物系を生成してみます。
このほかにも水墨画風の絵を描くプロンプトは何種類もあります。
こちらのプロンプトは水墨画というよりも筆(Japanese brush)で描いた絵、という表現ですね。
ちなみに差し色や落款やサインみたいなものは雰囲気に合わせてAIさんが勝手に足してくれるもので、プロンプトにはありません。
このほかにもSumi-e (墨絵)というワードでも水墨画的な効果を出せます。
水墨画風の絵柄を作るためのワードはこのほかにもいろいろありますが、どの単語もかなり効きが良く、nijiさんの水墨画の学習量が伺えます。
▶カラーで描く
水墨画といえばモノクロのイメージがありますが、もちろんカラーでも描けます。水彩っぽい感じですね。こちらの基本プロンプトは「 Japanese brush and colored ink」です。下の絵はそれぞれに情景やキャラ特性を足すプロンプトを加えて生成ています。
▶ラフな線との組み合わせが墨絵の真骨頂
筆で描く水墨画(風)の場合、緻密な絵よりもざっくりラフで筆運びのスピード感を感じられるタッチがよく似合います。というわけでラフな水墨画を生成する際のキーワードは「rough sketch(ラフスケッチ)」です。「 ink painting」や「Japanese brush and ink」などと組み合わせて生成します。
下の作例はそれぞれ「Japanese brush and colored ink,rough sketch」に情景やキャラ特性を足すプロンプトの追加やパラメータ調整を加えて生成しています。
▶墨で描く効果線
さらにもう一歩踏み込んだ水墨画表現をご紹介します。筆さばきを効果線のように使った絵の生成です。
こんな風に筆の走りを効果線にする演出も定番ですね。
ここでのキーワードは「thick ink effect lines(太いインク効果線)」で、この線を彼女の動きに合わせてクリエイトする、というプロンプトになっておりAIさんに躍動感のある墨線の流れを描かせています。
▶さまざまな水墨画風イラスト
水墨画風のタッチを使って描くと、いろんなモチーフが新鮮さを増します。普段の生成にちょっと変化を加えたい場合など、ほんのちょっと水墨画関連の単語をプロンプトに忍ばせてみてはいかがでしょう。思いがけない化学反応で傑作が生まれるかもしれませんよ!