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Liverpool Beer Festival 参加レポ🍻

2月13日-15日にて、イギリス・リヴァプールにて行われた、「リヴァプール・ビールフェスティバル」に参加してきました!

リヴァプールは、ダブリンから飛行機でたった55分。格安航空Ryanairで往復37ユーロで行けるイギリス西部の港町。ダブリンからは海を挟んで対岸に位置します。

元々はフェリーでの船旅を楽しむ気満々でいましたが、フェリーはなんと2023年12月を最後に運行を終了しているそうで、仕方なく断念。航空券を調べてみると、まさかの40ユーロ以下ということで、飛行機で行って参りました。

リヴァプール街歩き・パブ巡り編はこちら↓

Liverpool Beer Festival

リヴァプールで開催されているこのビールフェスティバルは、なんと今回は第44回目!1974年から、50年以上の歴史があるんだとか。

主催は、CAMRA!

11月に参加したベルファストでのビールフェスティバルと同じく、ここリヴァプールの地でもエールビールを守ってくれているようです。

今回のフェスティバルのテーマは、「英国の素晴らしい樽詰めエールと本物のサイダー」だそう。

樽詰めエールとは、樽の中で熟成させ続けたビールを、通気口で炭酸のレベルをコントロールし提供するもの。熟成させてから提供することで、炭酸は弱め、香りの強いエールビールが誕生します。

フェスティバルで配布されるパンフレットは今回も充実した内容。提供される数多くのビールの説明や、リヴァプールのパブのガイドマップ、ローカルビール醸造所の宣伝などなど、情報が盛りだくさん。

一つの街にパブ多すぎるでしょ

入場料は£6で、約1200円くらい。当日のビール代は別ですが、持ち帰り可能なビールグラスも込みなのでお安いお値段。ビールの種類は、なんと181種類!!!

そういえば、昨年の春に横須賀でやっていたオクトーバーフェストはグラスデポジット制でした。換金や洗浄にかかる手間を考えたら、最初からグラスを配ってずっと同じグラスで飲み続けてもらう方が楽な気がします。

ボランティアで運営されるフェスティバル

ベルファストでのビールフェスティバルもそうでしたが、会場でビールを提供してくれるのは、ほとんどが高齢のおじいちゃんやおばあちゃんたち!

その雰囲気がまた素敵なのですが、彼らのほとんどはボランティアで参加しているそうです。

CAMRAは消費者団体であり、非営利団体であり、純粋にエールビールを守るために運営されている団体。だからこそ、フェスティバルの参加費はお手頃な価格であり、充実したパンフレット(会場ごと、毎年作られているみたい)や年度ごとにデザインされるビールグラスも全員に提供されると。

ほんと、ビールへの愛だけでこのフェスティバルを形作られていると考えると感動します!!!

ちなみにボランティアの募集広告を見ると、ボランティアは入場無料、ビールやサイダーの試飲可能(常識な範囲で!)、無料のビールTシャツ、当日のお弁当、無料の感謝旅行も付いてくるんだとか!

そして何より、ビール愛好家の仲間たちと出会ったり、地元のリアルエールやサイダーについて知ったりする機会があるのが魅了だそう。

私もイギリスに住んでいたら、ボランティア参加したかったな🥺日本でも、日本のマイクロブリュワリーを守る団体を立ち上げたら、みんなでローカルビールを守れるのかな?🥺

いざ、会場へ!

初めてのリヴァプール。ビートルズが誕生した街。観光名所が至るところにあり、見どころたくさんの街でした。

リヴァプール・ジョン・レノン空港から市街地まではバス一本で約30分ほどということもあり、アクセスはかなり良かったです。

今回もまた、観光→ご当地パブ巡りからのビールフェスティバルの参加としました。

会場は、「メトロポリタン大聖堂」という、街の中心部から徒歩約10分ほどの丘の上に位置する場所でした。

大聖堂でビアフェスしちゃうんだ!?!?と不思議に思いながら丘を上がっていくと、モダンな作りの大聖堂に辿り着きました。

しかし、全くひと気がない。暗い。電気も付いていない。ちょっと怖い。不気味。ビールフェスティバルの雰囲気は、ない。

おやおや、これは場所を間違えただろうか・・・。

道を調べ直し、日程も調べ直し、合っているはずなものの不安な気持ちになりつつ、歩くこと約10分。

小野の目は、道ゆくひと組の男性二人に止まりました。二人のお腹は、とんでもないくらい立派なビールっ腹!!!

「あのビールっ腹は、これからビールフェスティバルに行く人のお腹に決まっている!」と直感が働き、二人のうしろをノロノロと付いていきました。

結果・・・小野のビールセンサー、正常作動。

なんと会場は地下!!!わからんわ!!!

毎年開催地はここらしいので、地元の人は迷わず来れるでしょう。ただ、よそものには難しいわ!!!

なんとか会場入りを果たし、グラスとパンフレットを手に入れました。カウンターが並び、その後ろには数えきれないほどの樽がずらり!

グラスはハーフパイント用で、可愛いサイズです。

ありえないくらい、年齢層が高くてウケる。高齢の白人男性が90%くらいを占める会場。20代のアジア人女子、圧倒的アウェー感で辛い。

ローカル感が強すぎる。みんな手ぶらで参加。地元の友達っぽい人たちと来ている。バックパックひとつ背負ってひとり飛行機で来た私、明らかに目立っている。辛い。

今まで、ロンドン・ベルファスト・ダブリンと様々な場所で開催されたビールフェスティバルに参加してきましたが、最もアウェー感強めの回となりました。

ええい、そんなことを今更言ったってしょうがない!飲むか!!!ということで、飲酒スタート!!!

1杯目:SOUTHPORT IPA

とりあえず、入り口からすぐ近くのタップで一杯いただくことに。

ボランティアの方がビールを注いでくれます。手前に写っているのはビールの金券のようなもの。£10で20トークン分購入できます。ビールの値段はアルコール度数で分かれており、

~3.9%   3tokens
4.0-4.9% 4tokens
5.0-5.9% 5tokens
6.0-7.4% 6tokens
7.5%~   7tokens

というプライシングになっていました。最初、何か勘違いして40トークン分も買ってしまい、あとで「そんなに飲めるわけねー!」と思い払い戻してもらいました…。周りの人たちはきっと、友達たちとシェアするために多く買っていたのね。

このIPAは、透明度の高い黄金色で、とっても良い香り!まるで紅茶でも飲んでいるかのような華やかな香りで、鼻から抜けていきます。

IPAと聞くと、ガツンとホップが効いて苦味がくるイメージですが、これはあまりホップの強みは感じませんでした。アルコール度数も3.6%と低めでした。

それにしても、イギリスらしい、ぬるいビールは冷えた体に染みてきます。まだまだ2月で寒さが厳しいですが、エールなら飲めてしまうのが不思議です。

2杯目:Yellow Submarine Special

続いては、ビートルズの街らしく、「イエローサブマリン」を注文。

こちらはゴールデンエール。ビールフェスティバルの前に、ビートルズミュージアムに行っていたこともあり、ビートルズ関連の名前が付けられたビールに目が止まってしまいました。ローカルさを売りにしたビール、好きだなあ。

ゴールデンエールで、先ほどのビールよりも濃い金色です。飲んでみると、麦の香りが強め!本当に柔らかい飲み口で、炭酸もほとんどなく、お茶のように飲めてしまいます。

「スーパードライ!!!キレのあるビール!!!」という日本のビールとは対極にあるようなビールです。なんか、カラオケとかで飲みたい(?)って思いました。

3杯目:Sailer

続いて選んだのは、ネプチューンブリュワリーという醸造所の作るヘイジーIPA。

ネプチューンブリュワリーは、リヴァプールにある醸造所だそうで、2015年創業とわりと新しい会社のようです。ここのビールは濾過や精製をしていないのが特徴だそうで、2杯目のビールに比べると、少し濁った黄色をしています。

ネプチューンの「セイラー」とは、名前が良い!🙆‍♂️

でも飲んでみると、うーん、なんだか生臭い!ヘイジーなので、柑橘系の匂いが強い爽やかなビールを想像していたのですが、全然違いました。少し苦味が強く、口に残る味わいです。

名前やタイプだけを見ても、まだまだ味が想像できないのがエールビール。私もまだまだ勉強が必要なようです😂

会場ぶらり歩き

当日は木曜日の夜だったこともあり、人は少なめでした。金曜・土曜と三日間に亘って開催されるとのことだったので、週末にかけて人は多くなっていくのでしょう。

今回は時間の都合上、三種類だけしか飲むことができませんでしたが、イギリスならではのエールを十分に味わうことができました。

CAMRAのビールイベントは二回目でしたが、参加者も開催者もみんなビール愛が強そうなのがとても素敵でした!二十代も半ばに差し掛かり、ビールっ腹にならないように気にしている私ですが、ここに来るとまだまだ心配する必要ないな!と思えるくらいのビールっ腹のおじさんたちに囲まれます。安心安心!🎵

他にもイギリス各地で開催されているようなので、また機会があれば行ってみたいと思います!乞うご期待!

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