踊り狂うパスタ。文芸部員コラボ作できちゃった!
こんちは! まるぶんだよ。
今日は部員の作品紹介! なんとコラボ作がまたしても発生しておりました。
今回の作家は、杉本しほさん、い~のさん。
きっかけはどうやらこちらのツイート。
新年早々い~のさんのこちらのツイートに、杉本しほさん乗っかり~の。
直後、巻き込まれるまるぶん。
この情け容赦なさがしほさんの魅力だよね。
その後い~のさん・杉本しほさん・まるぶんでグループDMを作り~の。
で、しょっぱなの一言。
どんな話し合いやねん。
テーマは「踊り狂うパスタ」に決まりました。
衝撃のテーマにまるぶんが唖然としている中、光の速さで書き上げてくださったお二人。打ち合わせほぼゼロ(のはず)。しかし出来上がったのは「同じテーマでここまで違うのかよ!」を楽しめる素晴らしいコラボ作だったのだ。
杉本しほ 『家に帰ると、パスタが踊り狂っていた』
深夜感がすごい。激烈で猛烈で鮮烈、説明のしようがない。しほさんは最近のショートショートでほとばしる才気がすごいのだけど、発想力と、その発想を臆せず文章にできる胆力も唯一無二だよね。
家に帰ると、パスタが踊り狂っていた。
「パスタにも感情があるのか?」
と、疑ってしまうぐらい俺のパスタはおかしいと思う。
ここね。
パスタを結果的に3回も連呼しているこの勢いがたまんないね。
い~の 『ガールフレンド』
こりゃあやばいな。耽美で、深く深く沈んでいく。い~のさん、こういう色の文章も書けるんだ、と衝撃。もしくはコラボだからこそ出せた色なのか。
ぐらぐらぼこぼこと沸き立つお湯の音楽に合わせて、パスタが上に下に踊っている。時々興奮しすぎたのか、鍋から飛び出しそうになるくらい一心不乱に踊っている。ねえ君たち、これから私と絹子さんに食べられちゃうんだよ。絹子さん口内炎酷いらしいから、すんなり喉を通ってあげてね。お願いだよ。
糸子、絹子。この二人の生活を永遠に見ていたい気もする。だけど作品であるがゆえ、ふいに終わってしまうんだよね。儚いねぇ。
激しく踊り狂う。
静かに狂い、踊る。
対照的。
作家のセンスがより鮮明にわかるのがコラボのおもしろいとこだよね。
あなたはきっとこの先、パスタ作るたびにこの二作を思い出すよ。いやほんとに。
ぜひ読んでみてね!
部誌作るよー!!