放課後の部室から vol.2
こんにちは、文芸部の神谷京介です。
暑い日がつづきますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
わたしは早くも夏バテぎみでヘタヘタになっています。夜更かしができず、つい8時間くらい寝てしまったりして。
まぁそれでちょっと健康をとりもどすんですけど。
(なんの話だろう、これ)
今日もこちら、放課後の部室から、最近読ませていただいた文芸部員の作品を紹介していきますね。
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アセアンそよかぜさん
『ようこそ! フラワーエイリアン』
作中のどこか牧歌的な雰囲気と、二人の会話のほんわかした感じがもうとっても好きです。
絵の中のふたつの花、読んだあとにもう一度見てみると、不思議と(いやほんとに)フラワーエイリアンに、生命を持つ者に見えてきます。
『楽しそうにこっちに向っているように見える』なんて、ほんとになんか歩いてきそう……いや……か、かわいいな?
このシリーズこれからもつづくんでしょうか、楽しみです。
waterさん
『【連続不定期更新小説】どうして僕らは分けてしまうのだろう』
おおーwaterさんが連載小説をはじめられています。
「オンライン・オフライン」の進路選択が、人生の重要な分岐点や、主義や思想の基準となる近未来……世界観がとっても興味深いですね。
しかも主人公の『僕』が、進路選択でその二つの選択肢をまとめておおきな丸で囲う、ところから物語がはじまるんです。
わたしですか? 秒でオンラインに二重丸つけますねぇ。外暑いし。
雪柳あうこさん
『ことば』
うわあーきれいな額紫陽花。うちの近くにも咲いてます。
言葉で語り尽くせないって、もどかしいですよね。今見ている景色は、ひょっとすると言葉以上のものかもしれない、とか、ちょっと切なくなったりもして。
(もしかして、あうこさんが撮られた写真なんですか?)
ふともう一度読み返してみると、わたしも同じようにこの写真とこの景色を見て、同じことを考えている、そんな風にも思えてきます。なんだか不思議。
小川牧乃さん
『短編映画『花花』完成しました(*'ω'*)』
なんと文芸部には小説家どころか映画監督さんもいらっしゃいます。
小川牧乃さん、完成おめでとうございます!
これは、すごい……! めちゃめちゃ好きです。見れてよかった。
YouTubeで見れる30分程度の短編映画なのですが、リンク先の記事からぜひ飛んでみてもらいたいです。
作中で描かれるのは花花ちゃんの20才の誕生日、その一日かぎり(もしかして二日? 部屋が暗いシーンなどもあったし)の様子なのに、終盤に向かうにつれて、もっとおおきな時間の流れを感じました。点が線になっていくような、瞬間が人生すべての時間を包んでいるような。
「その瞬間を生きている」ことの美しさを教えてくれる、とても素晴らしい作品でした。もっかい見よ。
◇
はい、今日はここまでです。
素晴らしい作品と、書き手との出会いにいつもながら感謝です。僕、やっぱり文芸部好きですねぇ(いまさら?)
またこういうのやっていくので、よければ次回もお付き合いください、では。
2020.6.20 神谷 京介