編み物作家の挑戦 2.挑戦する心の裏には…
編み物作家として、ブライスドールの帽子を編んだり、趣味として
自分のショールや靴下を編んだりする日々だが、性格上何かに挑戦することが好き。
でも、ちょっと、脅迫的にそう思っているようなところがあるとも思っている。
私は、幼い頃から、頑張って達成しないといけない、という思い込みがあったと思う。大人になって気付いたけど、母の「頑張って」がずーーーっと沁みついている。
自分の子ども時代を振り返ると。聞き分けの良い、とても育てやすい子供だった。ほんとにそう思う。怒られることもしていたと思うけど、母に怒られるのは嫌いだったから、何度も同じようなことはしなかっただろう。ほかの子が何度も同じことで怒られることがあっても、私はたぶん1,2度で止められる子だった。
私には三歳違いの弟がいるが、まあ、男の子ということもあって、私とは正反対。とても手のかかる子で、母と父の関心は弟にあった。
私は、言えば何でもできるし、放っておいても大丈夫だったから。わがままとかも言えなかったし。
なぜって、母は義両親との同居でとても気を遣っていたし、私の父である夫も、早朝から深夜まで会社で、なおかつ、何でも教えないとできない弟の世話があったから。
「○○ちゃんがなんでもできるから、とっても助かる」という言葉で育ったような気がしている。なんでもある程度は、割とそつなくこなすこともできた私は「もっと頑張れば喜んでくれる」と思っていたのかもしれない。もちろん、当時はそんなことは、自覚していなかったが、今は想像できる。
というのも、編み物作家になる前に、うつ病を患った。
うつになったきっかけはいろいろあったが、精神科を受診するうちに母との関係を医師に指摘されるようになった。
そんなことから、自分を見つめ直すことになり、自分の性格や気性、思想などを良く考えるようにもなった。
頑張りたい、の気持ちに嘘はないけれど
頑張っていないと、落ち着かない、のも、本当のところである。
それでも、私はやっぱりまだ挑戦したいし、
多少無理があっても頑張りたい。
だいぶ長くなったけれど
うつ持ち10年の編み物作家は、かぎ針講師の資格を取るため
挑戦を始めている。
うつ病のことも時々交えながら、かぎ針勉強の様子を綴っていこうと思う。
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