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中学受験との1年間

タイトルの通り、子供1の中学受験に関する話です。
子供1が入塾テストを受けて1年が経過しました。(実際に入塾したのは冬期講習から)

隔週のテストや毎日の勉強など生活スタイルの変化に加え、中学校の文化祭や説明会などのイベント参加、日能研の定期的な保護者会&クラス担任の先生との面談など、この1年は始めての体験にあふれていて、ものすごい速度で過ぎていきました。

そして、本当にこのまま受験をするならあと2年と90日くらいで本番なわけです。ああ恐ろしい。

◯感じること

正直、毎月(どころか講習費など、イレギュラーな追加徴収もあり…)決して安くない授業料を払っているわけで、その結果がこれか…と感じるようなテスト結果を突きつけられたことも多々ありました。

ただ、そんな中で一喜一憂する自分と結果を客観的に観る自分を切り分けられるようになってきました。

もちろん自分の子供が良い点数を取れば嬉しいですし、夜遅くまで一緒に何度も確認した内容をド忘れしてたり、単純な計算ミスをしていると悔しくなります。正直、がっかりしたり、怒りたくもなります。

この気持ちは我が子だからこそ、だと思うのです。良く知らない子供が頑張って勉強しているけれど結果が上手く出せないという話を聞いても、ああ大変だな、程度にしか私は感じないように思います。自分が自分の子供を教えているからこそ熱が入り、私はテスト結果に一喜一憂するのでしょう。

でも、子供は(子供じゃなくても人間は)忘れるし、ミスをします。私だってします。日々しています。そして、ミスやド忘れに対して怒ったり叱ったりしても、子供が悲しい気持ちになるだけで何の解決にもならないんですよね。

というか、凡ミスをしたことを把握した時点で(個人差はあるでしょうが)子供は既に悲しい気持ちになっています。そこに追加で怒られたところで、よし!勉強頑張ろう!となる子はあまりいないのではないか、と思うわけです。

◯親ができること

ミスをするならどうすればミスが減るのか、ド忘れするなら忘れないための対策は何か、子供の状況や理解力に応じて一番近くで考えるのが親にできることだと思うのです。

そんなこんなで、とりあえず親にできることは何かを考えるべく、この1年で中学受験への取り組み方に関する書籍を10冊くらい読みました。私の住んでいる街の図書館にはその手の本も豊富にあり、大変ありがたいことに全て無料で読むことができました。

本を読む中で感じていることは「自分の子も、他の子も頑張っている」ということと、「テストの点だけでなく、頑張る工程を感じ取って褒めることができるのは親だけ」ということです。特に中学受験は「小学校の中で成績トップ層の子どもたち1〜3割程度(※地域差あります)がやるもの」であり、そもそもできる子供たちの中での競争という部分が高校受験とは大きく異なります。

子供1は毎日遅くまで頑張っていますが、客観的に見ると(中学受験を志す同学年の子どもたちと比べると)決して理解が飛び抜けて早い方ではないし、全国のトップを狙えるような学力ではありません。

それでも毎日頑張っています。学力は着実に上がってきていますし、何より、勉強に主体的に取り組むように意識が変わってきました。元々は忘れ物が多く、人に言われるがままに動くような子だったのですが、最近では忘れ物もなくなり、自分の頭で何をすべきかを考えて動けるようになってきました。

塾に通うようになったためにこのような変化をしたのか、それとも年相応の成長過程でこうなったのかはわかりませんが、これらの頑張りや変化を一番近くで認めて楽しめるのが親の特権だと思うのです。中学生になればここまでの近さで一緒に過ごす時間も減る可能性が高いですし、あと2年半でどのような成長を見せてくれるか、今から楽しみです。

◯数十年前との違い

情報収集をする中で「中学受験が加熱している」という話題を目にすることが増えましたが、親の感覚がアテにならないことも実感しています。私も中学受験を経験した人間ですが、当時と比べると塾のサポートは手厚くなりました(私の時代には塾の保護者会や面談は無かったです)し、間違いなく各教科の難易度は上がっています。そして何より受験対策情報が世の中に溢れています。

個人が公開している受験体験ブログの数々だけではなく、中学受験に関する情報を販売している企業や個人、YouTube動画、大学進学率やクラブ活動など各学校を研究したサイト、各学校の情報を持ち寄るクチコミサイトまで多岐にわたります。

ここまで多くの情報が出回っていると、情報を収集・研究しなくては!という強迫観念に襲われますが、おそらく素人の一個人で全てを把握するのは無理でしょう。そもそもタブレット端末を一人ずつに配布、グローバル人材を育成、短期留学制度あり、英検◯級を目指す、などはどの私立中学でも掲げているような内容であり、熱心に眺めてもあまり意味はないように思います。

そして、良い学校に行き、高度な教育を施されることが子供にとって本当に良いことなのかどうかは分かりません。私の子供の頃にはインターネットは一般的なものではなく、サラリーマンは終身雇用で働くのが当たり前であり、外国の技術やビジネスがものすごいスピードで自分の生活に浸透してくることもなく、AIとともに資料を作ることもできませんでした。

つまり、時代背景や生活スタイルが違いすぎるため、私の経験は子どもたちの将来を考える上での参考には全くならないのです。偏差値の高い学校に入り、有名な企業に務め、頑張って働くことが私の子供が成長した時代において価値のあることがどうかは分かりません。

私個人の経験からして「〇〇に合格しなくては!」とか「〇〇以下の学校には行く意味はない!」などと言うつもりもありません。子供が頑張れるところまで精一杯やって、自身にあった、納得できる結果が得られることを願っています。
(例えそれが「精一杯やったけど、やっぱり受験はしない」という結論でも、きちんとした経緯や理由があるなら受け入れたいと思います。)

私の睡眠時間もいい感じに削られてきていますが、これからも子どもの成長を一番近くで見られる特権&スリル満点の毎日を存分に楽しみたいと思います。あと2年と90日。ああ恐ろしい。どうなることやら。

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