はじめての裁判~少額訴訟~【訴状のテンプレ付き】
はじめに
こんにちは、ラン丸です。
今回、初めて裁判を起こしてみました。
私は、2018年に業務委託契約を結び勤務していました。
約3か月間の報酬が未払いでした。
結論から申し上げますと、
少額訴訟して約25万円が無事振り込まれました。
訴状作成は、分からないことが多く、
うつ病だったこともあり、
なかなか思うように行かない日が多かったです。
(コロナの影響で、裁判の口頭弁論期日も伸びていましたが)
トラブルになる前にしっかりと、
コミュニケーションをとっておきたいですね。
フリーランスの未払い問題は、
今後増加する可能性もあるので知っておいて損はないと思います。
弁護士に相談する場合、30分5000円ほどですが、
私は全て自力でやってみました。
(請求金額が40万くらいで手元に残らない可能性が高かったため。)
最後に、私が作成した訴状のサンプルを添付するので、
裁判を検討している方の参考になれば幸いです。
1.裁判の経緯
簡単に経緯を書きます。
2018/09/30 退職願を提出
2018/11/30 社員から業務委託へ →特に変更の契約書なし
2019/02/08 退職する
2019/02/11 引っ越し
2019/03/14 引継ぎ資料納品完了の連絡
2019/03/21 確認中との連絡 返信がないため、足立区の労基に相談2019/04/11 2018年11月分報酬を確認
2019/04/28 社長からGW中に処理したいと連絡がくる
2019/05/01 音信不通になる
会社の電話回線は使われていないのアナウンスが流れる
2019/05/23 勤務先の異動のため引っ越し
2019/09/13、09/18、10/01 内容証明にて郵送
1回目 お尋ねの住所
2回目 不在のため持ち帰り
3回目 不在のため持ち帰り
2019/10/03 法テラスに相談窓口へ電話
2019/10/21 法テラスに相談予約日
2019/10/23 特定記録、書類郵送の到着を確認
2019/12/05 駆け込み寺に電話相談 →少額訴訟を勧められる
訴状、証拠説明書の作成 証拠の整理など
2020/07/10 管轄の裁判所に訴状を提出
2020/07/13 裁判所に提出完了
2020/08/03 期日指定の通知書
2020/09/25 答弁書が送付される
2020/10/01 裁判当日(口頭弁論期日)→和解で成立
2020/10/15 異議申し立てがないことを確認
2020/10/21 返還書を受け取り受領書をFAXで返信 (切手代の返還)
2020/11/30 判決文の通りの支払い金額を確認 裁判終了
請求金額の満額とはいきませんでしたが、
業務に対する報酬は支払ってもらうことができました。
今回は、被告側からの答弁書で
和解の申し立てがあったので比較的スムーズでした。
裁判当日は、被告人は来なかったですが、
独特な緊張感はありました。
とはいえ、万が一の場合に備えて、
住所と電話番号、契約書は最低限おさえておきましょう。
2.裁判の手続き
法テラスや各地方自治体によっては、
無料で弁護士に相談できる制度もあるので活用してみましょう。
ただ、少額訴訟であれば、訴状の作成については
基本的に自力で作成しないと赤字になるかもしれません。
証拠については裁判所側は判断しないので、
証拠になりそうなものは提出しましょう。
(求められたときに答えられるようにしておくと安心です。)
3.少額訴訟
裁判を起こすのであれば、
請求金額が60万円以下の少額訴訟か
通常裁判かで変わってきます。
メリットとデメリットがあるので、
ご自身にあった方法を見極めましょう。
少額訴訟とは ―少額訴訟の特徴・メリット―
https://www.kuwahara-law.com/types/15212/
4.裁判所で申し立てするための必要書類一覧
裁判所で申し立てのための必要書類一覧表があるので、
ご自身の状況によって取り揃えましょう。
✅訴状(申立書)
原告と被告が1名ずつの場合は、提出部数は2部必要です。
(原告の控えも用意しておいてください。)合計3部
✅証拠資料のコピー
原告と被告が1名ずつの場合は、提出部数は2部必要です。
(原告の控えも用意しておいてください。)合計3部
証拠資料の原本は、裁判当日に持参。
✅認印
捨て印を押印するのに必要。
実印でなくてもいいです。
✅収入印紙
郵便局で購入し、貼り付けはせずに裁判所に提出しましょう。
(金額は裁判所にお問い合わせください。)
✅郵便切手
指定された金額を持参してください。
(使われなかった分は、ご自宅へ返還されます。)
・状況によって必要になるもの
✅法人登記事項証明書
被告が法人の場合、法人登記事項証明書が必要になります。
ネットからでも取り寄せできます。
(3ヶ月以内なので期限に注意しましょう。)
※判決等で認められたことを被告が実行しない場合は、
別途、強制執行の手続きが必要になります。
5.訴訟のサンプル
お待たせしました!
今回、特別に私が作成した訴状のフォーマットを添付します。
事件によって形式が異なると思うので、
参考程度に留めていただければ幸いです。
訴状のサンプルはこちら👇
(WordとPDFファイルを添付します。)
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