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メキシコ展示紀行(2) ハラパ到着〜大学へ


ハラパ着

前回、高速バス内で意識を失いました。
目が覚めた頃には夜になり、いつの間にかハラパに到着。コーディネーターのYさんに連れられ、タクシー乗り場へ。

普段は見ないほどの待機列だそう(死者の日が近いから?)。メキシコはタクシーの利用が盛んなため、回転が早く、すぐに乗れました。

タクシーで宿に向かう前に、Yさんの自宅に荷物を置き、ご飯に連れて行ってもらうことに。

着いたのは大きな広場近くの屋台街。夜中だというのに外は賑やかで人が多い。これも死者の日が近いからとのこと。また、ハラパは大学都市でもあり、大学生くらいの若者が目立ちました。

池?に集う人々。奥には「XALAPA」の文字看板(この後、各地域でも見かけました)。

賑やかな大衆食堂のような場所に入ります。
メキシコらしい食事はここが初めて!何もわからないためYさんにお任せし、トルティーヤをいただきました。お肉と白菜のような具は、見た目に反して辛くはなく、味が濃くて非常に美味しい。

調理場
辛さはチリソース(左上)で調整。料理はこのパターンが多かったです。


私はお酒が全く飲めません。この時の飲み物はジュース。

これ以降、お酒に関する情報はほとんど出てきません。あしからず。

ちなみに、メキシコではコカコーラが人気。なんと世界一の消費量らしいです(2023時点)。旅行中、どんなタイプの飲食店に行ってもたいてい瓶コーラが置いてありました。

トルティーヤをむしゃむしゃ食べていると、次に運ばれてきたのがこれ。

サボテン!


なんとメキシコではサボテンを食べるのです!知らなかったのでびっくり。

独特の酸味があり、今までの食経験にはない味。癖が強いわけではないものの、食べ慣れるには時間がかかりそう。お酒とは合うのだろうか…。

食事をいただいた後は、宿泊予定の宿に案内してもらいました。

ハラパ内でも歴史のある高級宿らしく、スペインの提督が暮らしていたとかなんとか。

非常に趣があります。照明が少ないのでちょっと暗い。

フロントの男性が部屋の案内をしてくれた際に、英語で対応してくれたのですが、それがまぁなかなかのカタコト。メキシコ人は英語を話せない人が多い、とは聞いていたものの、いかにも英語を話しそうな風貌で、簡単な単語が出てこずに言葉に詰まる様子は、驚きと親近感が混ざりあった妙な気持ちになりました。

この時私は初めてチップを払いました。メキシコはアメリカの影響もあり、チップ文化が残っています。この後もことあるごとにチップを払いました。現地の人からは辟易している声も聞きましたが、私は感謝の気持ちを目に見える形で対価として払うことは気持ちよさもあり、一様に悪いものだとは思いませんでした。

シャワーを浴びた後、再び意識を失うように眠りにつきました。

ベッド横にPanasonic製の電話が。少しだけ安心感を覚えました。



メキシコ2日目(ハラパ1日目)朝食

朝、現地時間4時に目が覚めました。日本との時差が-15時間なので、ちょうど夜7時くらい。仕事のメールを片付けます。この時だけは日本にいるような感覚。

宿内にレストランがあり、朝食サービスがついているとの事で、地下にある食堂へ。

食堂の前の噴水。マリーゴールドがいっぱいなのは死者の日だから?
レストランの中には祭壇が。

さっそくレストランに入り、スペイン語で挨拶。スペイン語が話せると思われてしまい、ウェイターの容赦ないスピードの説明にすぐさま困惑。しばらくして英語が少しできるウェイターが来て、カタコト英語でようやくシステムを把握。

朝食のメニュー。読めない…

Duolingoのみの学習で推定2歳児並のスペイン語しか発せないことがわかった私。飲み物はちょっと読める!が、食べ物が全くわからず。勘で選ぶことに(※)

で、出てきたのがこれ。


卵チーズ、インゲンのスクランブルエッグ、右は黒豆ソース

味がしっかりしている食事が好みなのもあり、非常に美味しくいただきました。

また、400ml入りそうなマグカップにコーヒーも並々まで注がれて運ばれてきました。持ち上げるだけでこぼれるので戸惑いましたが、後に他のお店でも似たようなデカマグ&たぷたぷ具合で出てきました。そういう風習なのでしょうか。

ちなみにハラパのあるベラクルス州はコーヒーの産地で有名。なので、美味しいコーヒーが比較的安価で飲めます。


ベラクルス大学のアート学部へ

食事の後、コーディネーターYさん案内の元、ベラクルス大学のアート学部を見学することに。


宿の入り口の案内。タイル装飾はメキシコ中で見かけました。


宿から下り坂を歩いていきます。道が凸凹でした。


ベラクルス大学アート学部

改めて。今回の旅の目的は交流展示(個展)です。ベラクルス大学はマンモス大学(日本でいうところの日大でしょうか?)で、宿の近くにあるのがアート学部です。キャンパス内にもギャラリースペースはありますが、私の展示はそこではなく、別の場所にあるアート研究所内のギャラリースペース。

ベラクルス大学アート学部のキャンパス内

死者の日の準備&フリーマーケットが開催されていたので覗く事に。


祭壇製作中。雰囲気は美大だなぁという感じ(音楽部もあります)
フリーマーケット。天井の切り絵は死者の日の紙飾り。1枚40円ほどで売っています。

フリーマーケットは学生が作ったアクセサリー、版画作品など売っていました。その中には見覚えのあるものも…

サンリオ!さらに右上のアクセサリーも…


メキシコでも近年は日本のゲーム、キャラクター、漫画が若者の間で人気だそう。漢字で「夜神月」というタトゥーを入れた学生にも遭遇しました。

メキシコでまさか日本のサブカルをみるとは。びっくりです。
日本ではあまり知られていないメキシコ情勢だと思います。知っていたら、お土産として持ってきたのに。

今回はここまで。

次回は、研究所と夜の死者の日パーティー(前夜祭?)の様子をお届けします。

2025春までに書ききれますように……


注釈

※翻訳問題
メニューなんてスマホの翻訳機能さえ使えばなんとでも…と思いきや、これがあまり役に立たず。というのも日本語⇄スペイン語の翻訳は、少し文章が長くなるとめちゃくちゃな翻訳結果になってしまうのです。

日⇄英⇄スペイン語 と間に英語をかませるとだいぶましになり、ある程度把握できるようにはなります。ただし、スマホのカメラから写った文字を自動翻訳する機能を使う際は、安定性に欠ける&時間がかかって大変!音声の翻訳機能も同様です。

とにかく煩わしい上に、ネット回線が安定しない事も多かったため、旅行中はよっぽどの事がない限り使用を諦めてしまいました。
メキシコ旅行の際は中途半端なスペイン語学習よりも、翻訳前提で英語学習に費やす方が賢いかもしれません。


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