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メキシコ展示紀行(1)フライト→滞在地ハラパ(xalapa)へ


メキシコへいくに至った経緯は、前回の投稿をお読み下さい。

0回の投稿から立て込んでしまい、ずいぶんと日が経ってしまいました。
まもなくメキシコを旅して一年。季節も重なってしまいました。ちょうど良いか。

さて、旅の準備を諸々終え、不安でノイローゼ気味になりながらも
あとは出発するだけ!状態だったのですが……
フライト前に一波乱が起こりました。


出発延期

なんと出発の2日前に、フライトが欠便となったのです。

届いたメールによると、10/28 14:25 PM出発がなくなり、10/29 10:25発になったとのこと。
理由や、変更に伴う手続きの詳細は一切無し。チケットの搭乗者ページにログインしても、元の出発時刻のまま。搭乗手続きの時間帯も変化無し。

空港のHPや、チケット購入したexpediaにログインしても情報はありません。アエロメヒコ航空の公式サイトの方からもログインしましたが、何もわからず。
不安になってカスタマーサービスへ電話をかけるも、つながらない。
国際便ってこういうものなのでしょうか?何もわからない。ああ、どうしたらいいのやら。その日はとりあえず問い合わせメールを送って様子見。

実は欠便のメールが届いた日、メキシコのアカプルコという地域が大型ハリケーンの被害にあった報道が出ていました。日本でも取り上げられる程の大規模な被害でした。フライト延期はおそらくこれが原因とは推測できました。アカプルコはメキシコシティから西にあたるのですが、距離感覚がわかりません。メキシコシティ空港まで被害にあったのでは?それで詳細が来ないのかも。じゃあ延期で済むのか?というか、生きて帰れるのか?不安は募るばかり。

翌日、カスタマーサービスに何度も何度も電話をかけ続け、ようやく繋がりました。名前を伝えると丁寧に応対してくれて、「搭乗手続きは変更後の日程に合わせてOK、希望であればホテルで前泊もできる。」と教えてもらいました。原因が天候不順である事もこの時教えてもらえたと記憶しています。
ほっとした一方で、諸々をメールに記載してもらえたら不安ではなかったのにとも思ったり。


飛行機の中で

そして無事(?)、出発の日を迎えることになりました。

チェックイン前に空港内で外貨交換。
メキシコの通貨は「ペソ」。空港内外での交換取り扱いはほぼありません(私は見つけられなかった)。そのため日本の空港で円→ドルに交換、メキシコでドル→ペソという換金方法を取る事に。現地で無事換金できるのか、また不安は募ります。

アエロメヒコの飛行機

そして、アエロメヒコに搭乗。ようやくここから写真が出てきます。
搭乗待ちの列には中南米系の方がたくさん。時々中国系の人がちらほら。日本人は極小といった比率。ゲーム機や日本のキャラクターグッズを手荷物として抱き抱えている人もいました。

ここから約13時間のフライトです。こんな長距離はもちろん初めて。
乗ってしまったからには覚悟を決めて、旅行者を味わいます。

さて、ネットで調べていると嫌でも目につくのですが、とにかくアエロメヒコ航空は評判が悪いです。私が見た時は接客の悪さや、料理のまずさについて酷い書かれようでした。
この前評判の悪さに関しては、不安よりも、どれくらい酷いのか楽しみにしていたのが本音です。

結論から言うと、接客も機内食も全く悪くなかったです。
キャビンアテンダントさんはメキシコ人orスペイン語圏の方でしたが片言英語&赤ちゃんスペイン語でも汲み取って不便なくやりとりできました。こちらがあたふたした時は、力強い笑顔を見せながら手を👍 してくれました。


機内食。日本メーカーのものも混じっています。

機内食も特に変な味がするとか、まずいと感じるものはなく、美味しく頂きました。狭いプレートに色んな食べ物が乗っているだけでテンションもあがります。

ちなみに、夜中に飛行機の最高尾まで行くと、カップヌードル、おにぎり、サンドイッチ、ポテチなどの夜食が取り放題でした。案内は無かった(もしくはスペイン語で伝えていた)ので他の人の動きを見て気付きましたが。

食事以外の時間は、ひたすら映画を観ていました。強制映画視聴時間だと思うと、嬉しくて仕方なく、ぶっつづけで5本も観てしまいました。
ほぼ座りっぱなしでも、ネックピローのお陰で疲れは殆どありませんでした。しかし、(映画で)興奮しすぎてほぼ寝なかったのは、やってしまいました。

そんなわけで、ネットの評判はアテにならないなぁと感じながらのフライトだったのでした。

……ただ、

・私の席のイヤホンジャックの差し込み口が壊れていて、片耳からしか音が出なかった事 

・鍵が壊れて使えないトイレがあるのに、封鎖も案内も無しで放置だった事

は国内便では味わえないであろう貴重な体験で、不便ながらちょっと嬉しかったです。


メキシコシティ空港着

長いフライトを終え、メキシコシティに到着しました。時差の関係で現地時間はお昼。

入国手続きを終えて、ゲートの外に。
周りを歩く全ての人が私を狙う悪者と想定し非常に警戒、というかびくびくしながら歩きます。


ゲートを出てすぐの貨幣交換所ゾーン

到着して最初のミッションは、メキシコペソの入手。
ゲート外には、さっそく貨幣交換所が並びます。
さてどこで交換すればいいんだ……

とりあえず、レートが一番高い場所に入ってみました。すると、
同じ便に乗っていた日本人グループ(50〜60代の男性4名くらい)に声をかけられました。
「そこはぼったくりだったよ!手数料すごい取られたから隣にしな!」
わー危ない。お礼を言って隣に移動。分厚いガラス越しに交換所の人と手続きを交わし、何とかメキシコペソを入手。

その後、近くのベンチで荷物の整理。wifiが拾えないかとフロア内をうろうろしていると、先ほどぼったくり認定された方の交換所にいた女性スタッフが近づいてきたのです!思わず身構えてしまいました。
彼女は英語で「さっきの集団の知り合いか?」と尋ねてきました。
手には日本の見慣れたパスポート。先ほどの日本人グループの一人が置き忘れていなくなってしまったようなのです。
「知り合いではない」と答えると両手を上に上げ「やれやれ」のポーズを取って交換所に戻っていきました。

私もやりかねない。気をつけねば!と戒めると共に、ぼったくりかもしれないけど、なんだ親切な人じゃないか、と気付かされました。


換金所が並ぶエリアを上った2階。旅行者がいっぱい。


現地の日本人コーディネーターさん(彫刻作家)の迎えを待つ間、空港内の別エリアへ移動。空港内のバス?電車?に乗りました。

空港内の案内が非常にわかりにくく、wifiもぶつ切りでスマホも役に立たずでしばらく迷子になりました。一度、タクシー乗り場に出てしまい付き纏われてしまいました。
(とにかく流しのタクシーを利用するのは危険と聞いていただけに、怖かった)

結局だだっぴろい空港を隅々まで歩き、ようやくフードコートに到着。マクドナルドやバーガーキングなど見慣れたお店も並ぶのですが……
とにかく価格に衝撃を受けました。マクドナルドのセットが日本円で1500~2000円弱。他のお店も全て似たような価格帯。旅では財布の紐が緩くなる私でも流石に躊躇してしまいます。何周もうろうろして悩んだ挙句、ここは節約しよう!と、セブンイレブンのドーナツ&サンドイッチ&コーヒーで凌ぐ事に。
(後で知るのですが、空港価格は特別高い設定のようです。街中ではもう少し安かったです)


セブンの「おにぎり」。日本円で500円超え!好奇心湧くも買えず……


ケンタッキー、バンズにカーネルおじさんが印字されてる。
空港内には死者の日飾りも。骸骨はこの後もたくさん出てきます。

そして、無事コーディネーターさんと合流。高速バスのチケットを取ってもらいます。メキシコは車社会。故に遠距離移動では高速バスの利用が必須です。私の赤ちゃん言語力だと購入手続きは非常に難しいため、行きも帰りもコーディネーターさんに取ってもらいました。ちなみに、この後もひたすらお世話になります。

そして高速バスに乗り込み、滞在地であるベラクルス州ハラパ(xalapa)へと向かいます。空港の外、初めてみる「メキシコ」の風景!
バスの中からガラス越しにパシャリ。


"メキシコ"の風景だ!
"人"が"歩いている"!
"スペイン語"だ!
"メキシコ"の"犬"だ!

ほぼ初海外な私にはただの風景が新鮮でいっぱい。本当になんて事ない写真なのですが今見返しても興奮が蘇ってきます。

ガタガタと揺れるバスの中で、改めて「メキシコに来た」事を噛み締めた私は、歩き疲れ、興奮、睡眠不足の反動で意識を失ったのでありました。


次回は滞在地ハラパの様子について。かなり貴重だと思います。

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