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北海道遺産シリーズ(3)〜天塩川、留萌のニシン街道 2024/08/25 更新

北海道にも歴史があります。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようと思います。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』(北海道新聞社)を参考にさせてもらいました。

まずは天塩川についてです。全長は256kmで、北海道で一番長い川は石狩川の268km。それに次ぐ長さの川です。ちなみに、全国では石狩川が3番目に長く、天塩川は4番目に長い川です。実際に見ると、確かに大きな川です。

幕末の探検家、松浦武四郎が世に知らしめた川とされていますが、この大河を眺めているだけでは、幕末へタイムスリップしたような感覚にはなりません。天塩川はカヌーでも有名で、上流からカヌーでゆったりと進む優雅な楽しみ方があるそうです。

残念ながら私が訪れた際には、カヌーの姿は見当たらず、ただただ大きな川が目の前に広がっているだけでした。いつかカヌー大会のときにでも訪れてみたいと思います。

利尻富士背景に
大河

2024年8月25日のNHKスペシャル「氷 その神秘の世界 〜映像詩 天塩川〜」で、紹介されました。

この川は、毎年1月の厳寒期に凍り付く川として知られています。通常、川は凍らないものとされていますが、以下の理由で凍るようです。

  1. 寒冷な気候: 北海道北部の厳しい寒さが、結氷を促進します。気温が低い地域では川が凍りやすくなります。

  2. 緩やかな流れ: 天塩川は河口付近が北側にあり、勾配が緩やかであるため、流れが遅くなり、結氷が進みやすくなります。特に川の両側から真ん中に向かって凍っていくパターンが見られます。

凍り付くと、その氷の上を鹿やキタキツネが歩いて渡ることができるくらいです。ただ、温暖化の影響なのか、その氷が溶ける時期がだんだん早くなっているようです。こんなところにも、温暖化の影響が来てるとは、なんともいえない気持ちになります。

上記、NHKの番組では、凍るメカニズムが詳細にドキュメンタリーとして紹介されています。


 つづいて、留萌のニシン街道。北海道の日本海側では、かつて(江戸時代の半ば以降)ニシン漁で大いに繁栄した街が少なくない。江差や小樽、増毛そしてこの留萌。ニシン漁の大親分は、それはそれは稼いでいたようで、各地に「鰊番屋」なる漁業に使われる作業小屋をつくっていたそう。

 現存する鰊番屋で、最大の番屋がこの「旧花田家番屋」(小平町)。国道添いの道の駅おびらのところにある。
実際に見てもとても大きくて立派な木造建築物で圧倒される。中は見学可能となっている(有料)。

この番屋は明治38年頃(1905年頃)に建てられたもの。ほかにも留萌市内には、旧佐賀家番屋や、苫前町に岡田家番屋など(2014年に解体)があり、残っているうちに、しっかりと写真に収めたいものだ。

立派!

こちらのニシン街道については、別記事として独立させました。お時間あれば、読んでいただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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