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ヘアカラーブランド HUE・ヒュウの名前の由来

株式会社ナンバースリー
マーケティング部クリエイティブディレクター石田です。

当社ナンバースリーは美容室専売品を製造販売するメーカーです。創業は1951年と70年以上の歴史があり、日本の美容業界を裏から盛り上げてきた会社です。

わたしも気づけば入社して部署を変えながらも20年を越えて、
今はBtoBtoCのEC事業と、ブランド全般のデザインのディレクションをおこなっています。

今年2月22日にヒュウブランドのケアライン「ヒュウケア」から新しいヘアオイルを発売開始しました。
2018年の10月に「ヒュウカラー」と「ヒュウグロス」を発売していますので、もう少しで5年となります。

当時はブランドマネージャーとして、ヒュウブランドの立ち上げを行いました。

そこで、改めて「HUE/ヒュウ」ブランドの名前の由来をお話ししたいと思います。

名前を決める順番は、製品企画立案書が承認され、製品登録を行う前、製品の販売を決定する時期となります。

ヘアカラーは医薬部外品なので、ブランドは1つだとしても50~100種類の色数を申請、ヴィーガンソサエティーへの申請も弊社は行いますので半年以上の申請期間が必要になります。もちろんその前にヘアサロンのヒアリングやモニターテストがありますから、新製品は2〜3年の期間を要します。

今回のヒュウの名前を決める際、3つのことを考えました。

①商標の取得
②名前の意味
③おぼえやすさ

①は勿論ですが、カタチと文字の展開も前提とし、②はヘアカラーですからヘアカラーであるというわかりやすさ、③は当時の新製品開発企画の際、オーガニックなヘアカラーを好む20~30代の美容師をターゲットに、エフォートレス(自由・気ままなナチュラルな)スタイルというワードをブランドのイメージとして考えていたため、男性的なシャープな印象やケミカルな印象の名前より、ムードのある響きの名前を検討していました。

ほか、美容の競合他社製品で同じような名前のブランドがない、過去に同じ響きの名前がない、名前で誤解が発生しない、印刷範囲〜デザインできる、なども踏まえます。

当社では以前よりリクロマというベーシックな中高明度のヘアカラーシリーズと、カラーコンシャスという中彩度設定のブラウンベースシリーズの2つあり、ハイエンドな高彩度の3番目のヘアカラーを計画するミッションがありました。

そこで、2016年末〜2017年頭の時期に、当時アートディレクターとしてCI撮影(コーポレート・アイデンティティー)で長く協力頂いていたAD安倍さんにも助力頂き、ブランドイメージや名前案など候補を何点か絞っていきました。

結果HUEが、
・『H』で始まるブランド名が案外少なく商標可能
・『HUEはナンバースリーが日本で初めてヘアマニキュアを市場に紹介した会社として、ヘアマニキュアとのつながりを考えた際、マニキュアでは色相をHUE(色相)と説明している』
・3文字で会社的に縁起がいい
・間違えにくいのではないか?
という理由から決定しました。

その後HUE・ヒュウという名前をブランドムードボードを元にプレゼンし、役員承認され正式決定、ブランドプロジェクトに名前を発信し、開発フロー名「ヒュウ」がスタート、製品登録から開発へ〜今に至ります。

ヒュウは一般的なヘアカラーと、ロサンゼルス視察から海外市場でベーシックであった既染毛用のヒュウグロスの2種類があります。

またヘアケアではシャンプー・トリートメント・スカルプセラム・ヘアオイルと、ヘアカラーの髪質に合わせたバリエーションをご提供しています。

ナンバースリー ヒュウの基準として「ウェルビーイング」に基づき、資材はバイオマスプラスチックを積極的に採用、商品としてヴィーガン、ハラール認証といった世界的な基準をクリアし、神戸工場で製造をおこなっています。

アップデートや新色など、より良いものを追求し今後もご提案いたします。
今回改めてご紹介させていただきました。

トップの写真はHUE GLOSS/ヒュウグロス開発時に、遮光性の高い多層専用容器を作る上で、木製で作られた「型のサンプル」でした。