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ブルーベリー無農薬栽培奮闘記。【完】


「無農薬でこんなに状態良く育ったんですね!!」


本日8月23日午前。

私は2年半に及ぶ賭けに勝利した。

ブルーベリー栽培の師匠、中條さん(1番右)に言ってもらえたからだ。

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新規就農してからの2年半。

「農薬を使った方がいい」と言われ続けてきた。

私は完全に農業経験未経験者。

農業大学校で学んだこともなければ、農家に研修にさえ行っていないのにも関わらず

果 樹 の 無 農 薬 栽 培 は 難 し い 。

という定説を断固拒否したのだ。

だって、子連れ限定の観光農園なわけなので

農薬を使わずに実ればその方が良くないですか?!


とりあえず、無農薬でやってみよう。

どうなっても大丈夫! という感じだ。


\  農 家 に な っ た 日 /

2019年4月21日。

10年勤めたWEBマーケティングの会社を退社し、私は農家になった。

会社員時代の貯金150万円で、ブルーベリーの養液栽培システムと苗50株を購入し、その日子ども達と一緒に苗植えをした。

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別に農家になりたかったわけではなくて、観光農園をやりたかったのだ。

都会の親子が、気疲れすることなく気軽に自然体験できる場所を

私ならば作れる!そう思ったからだ。

真ん中がオーシャン貿易中條さん。

全然老けない。うらやましい。w

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\  ブ ル ー ベ リ ー  中 條 さ ん /


中條さんの話をしようと思う。

「観光農園やりたいから農家になろう!」と思ったものの

私に普通の農家ができるとはサラサラ思っていなかった。

だって、観葉植物をいつも全滅させてしまうし、

真夏に土を耕したりとか絶対無理〜。無理〜。無理〜。


ということで「普通にIT農業だろ。」と得意のネット検索からブルーベリーの養液栽培にたどり着いた。

土を使わないから土づくりも必要ない。

タイマーで肥料と水やりができるので、完全に自動化できる。

私のような農業未経験者でも、成功確率高い栽培方法だった。


いくつか販売会社が見つかったが、1番評判のよかったオーシャン貿易でシステムを購入することにした。中條さんは最初からずっと栽培方法をレクチャーしてくれて、24時間体制でサポートしてくれている。信頼できる人だ。

ブルーベリーのウィキペディアのような人。

人相もいい。

40代からは人柄が人相にモロに出てしまうので、人相の悪い人には近づかないようにしている。(余談)

そんな中條さんにこの2年半ずーっと、「無農薬栽培は難しいですよー。うちのお客様の中で無農薬でやってるのは2人だけです。農薬使った方がいいですよ。」と言われてきたのだ。

それもそのはず、ブルーベリーの大敵カメムシに根っこを食べられると枯れてしまうし、収穫量が落ちると売り上げも落ちる。虫を手で補殺しなければいけないので、時間も手間もかかる。

果物の無農薬栽培をしている農家はめちゃくちゃ少ないので、落ちてる情報も少ない。役場から指導にくる人たちにも耳がタコになるくらい「農薬使った方がいいですよ。そうじゃないと収量が落ちるから」と言われた。


\  や っ て み て か ら 決 め る /


私はいろんな人から「農薬を使った方がいい」と言われることがとても不思議だった。みんな同じことしか言わないからだ。

農薬を使って収穫量を増やして、売り上げを確保することが大正解なの?

じゃあ、なんで農薬使って収穫量が増えてるのに農業界って死亡フラグたってるの? 後継ぎいないの? 驚く程安い値段で農協に買い叩かれてるの?

こんなことを心の中で思いながら「一回、無農薬でやってみます。全滅したら考えます。」と大人な対応をした。笑

何なら、ブルーベリーが全滅しても私だったら大丈夫だと思っていた。


コンテンツになるもん。


農業経験未経験の三兄弟ママが、地方移住してIT業界から新規就農して、無農薬栽培で2年半もの間一生懸命、試行錯誤して育てたブルーベリー150本が全滅。。。


絶対に新聞の取材とか来ると思う。w

こうなっても私は大丈夫だ。全然イケる。


\ 勝 利 の お 言 葉 /

2019年4月には、こんなに細くて小さかったブルーベリーの苗。

▼子ども3人にお菓子を食べさせて静かにさせてる間に作業をした。w

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それが、2年半が経ち2021年7月にはこんなに立派に育った。涙

膝下くらいの背丈だったのが、私の身長を超える大きさになり、甘くて美味しい大きな実をつけた。

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ブルーベリーオーナーが120名程おられるので、発送したところ「ブルーベリーがこんなに美味しいなんて知らなかった!!」とたくさんメッセージをいただいた。

本当にちゃんと実るのかな〜と不安だった2年半だったので、本当に本当に嬉しかった。

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。。。とはいえ、中條さんに定期的に現場を見てもらわないとそれでもまだ不安だったので、本日お忙しい中、来てもらったのだ。

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するとだ!!!

園内に入るや否や、中條さんが「無農薬でこんなに状態がいいのに驚きましたね」と言ってくれた。

「本当ですか?!なんでですか??」と聞くと、「新しい元気な枝が出てるでしょ?ひどいところは1本も出てないことだってあるんですよ。状態がすごくいいです。」と!!

私もスタッフまちちゃんも嬉しくて、「よかった〜!!!!」と胸を撫で下ろした。

去年の秋からジョインしてくれたまちちゃんも、初めてのブルーベリー栽培。いろいろ試行錯誤しながら毎日頑張ってくれた。暑い日も寒い日も、ブルーベリーに声をかけながらお世話してくれたまちちゃんには、感謝の想いでいっぱいだ。

▼まちちゃん(真ん中)みんなでやまやまポーズ

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今日は本当に嬉しい日だったし、大きな学びにもなった。


学び1● やってみないと分からない。だから、すぐにやってみる。
学び2● 自分より知識や経験がある人が正しいとは限らない。
学び3● 自分の中にしか答えはない。


私はどれだけ美味しくても、子どもがそのまま口にするものに農薬がかかっていたら不安に思う。「水洗いしてから食べて〜!」となる。

だから「無農薬栽培で美味しいブルーベリーができて、かつ全滅しないこと。」これをゴールにした。

常に、子ども達がパクパクそのまま食べている様子を、近くでお母さんが安心しながら笑顔で見守っている絵をイメージしてきた。

この夏、それが実現できたのは【おじさんの言うことを聞かなかったから】だ。笑


おじさんの言うことをそのままソックリ聞いてはいけない。


(いや、失敬。聞いていいこともある。w)


何を聞いてはいけないかというと、「ん?」と自分の心に引っかかる事柄は絶対に自分の方が合ってるので、聞き入れてはいけない。

私は13歳年上の夫のことを、ものすごーーーく信頼しているので、ついつい「ん?」となった事柄でも夫の意見の方が合ってるのかな?と思ってしまいがちなのだけれど、いつも聞かなきゃ良かったと後悔している。←笑


相手がどれだけ経験豊富でも、その道のプロだと言われていても「ん?」と思う違和感に敏感になることは、後悔なく生きる秘訣だと思う。

ただ私の場合は、無農薬で栽培する!という1点以外のことは素直に中條さんの教えを守ってきた。

本当に何も分からない道だからこそ、99%は素直にPDCAをまわし、1%の「ん?」は絶対譲らなかった結果が、今日という感謝に溢れた素敵な1日をもたらしてくれたのだと思う!


中條さんありがとう!

まちちゃんありがとう!

そして「くつろぎたいのも山々。」のOPENを楽しみに待ってくれてる皆さんありがとう〜!

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ブルーベリーの養液栽培に関してよくメッセージ頂くので、オンラインセミナーしようかなーどうしようかなーと考えてます。ご興味ある方はメッセージください〜!

kutsurogitainomoyamayamaあっとまーくgmail.com

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