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愛するということ(その1)
◎取り掛かり
愛という感情というか欲求には、俺は関係ないという立ち位置だった。
それがつい1年前。
細かい事情はここでは置いておくが、今年2022年に死のリスクがあるイベント体験した。それから帰還してから、この感情というか欲求を持った俺の一部の人格が、閉じ込めてあった心の中の檻だか箱だかの蓋が開いて脱走した。
脱走した愛に関心のある人格が、いろいろ知りたがったり行動しはじめている。一旦は死んだ身だ、奴に好きにさせておくつもり。
それで、こいつが愛って何と好奇心を持っているので、まずはAmazonで愛と検索して出てきた本からエーリッヒ・フロム、鈴木晶訳『愛するということ』を読んでみた。
そこで、印象に残った文章をピックアップして、感想をつける。
何を言ってるかわからない時は、引用元の本を読んでほしい。
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さて、『愛するということ』は原著が1956年に米国で出版され、1959年、1991年、2020年と邦訳が出てます。俺は2020年版を手にしてます、現代語になっていて読みやすい。
それにしても、1956年から経済規模を拡大することがトッププライオリティになってしまって、資本主義の原理が愛の原理を妨げているという指摘が解消されてない。それどころかグローバル経済の拡大とDX社会が進むに連れてますます悪化してきていることに失望だよ。
社会構造を根本から変えることが愛が溢れて幸せな社会が訪れることになる話題。これついてはこれも別な機会にするとして、『愛するということ』について書いていく。
こんな内容の本だ。
◎目次
はじめに
第1章 愛は技術か
第2章 愛の理論
1.愛、それは人間の実存の問題に対する答え
2.親子の愛
3.愛の対象
a.友愛
b.母性愛
c.恋愛
d.自己愛
e.神への愛
第3章 愛と現代西洋社会におけるその崩壊
第4章 愛の習練
愛って言葉は、思いっきりインフレ的に使われている。あるコピーライトのサイトを見ると、、、。
愛が主人公
愛好きにはたまらない
愛だってここまで出来る
大人の愛
我が家の愛計画
ブランド愛
愛第2弾
ビジネスシーンに馴染む愛
本物の愛を愛する方へ
お買い得愛
バラ売り愛
気軽に買える愛
在庫一掃愛
底値の愛
セットでお得な愛
まとめ買い愛
愛バーゲン
まさしく愛の大バーゲン。尊さも重みもありがたさも失せてしまってる。
元々どんな意味だったのかな。
『愛するということ』の目次にあるとおりに愛の対象別に5種類あるようだ。古代ギリシャ時代には各々違う言葉だったよう。一言”愛”と言っただけでは何のことかわからない。
で、愛って何だかわからないので調べてみることにしたわけ。
つづく。