042『元型論』(02)と043『元型論』(03)で「能動的創造」という手法を紹介した。これは集合的無意識及び個人的無意識と自我を結合して変容に近づけるユング心理学派の奥義であると言えよう。私が長年探してきたもの!
集合的無意識について最初に研究を始めたCGユングも結合、変容に導く方法を編み出し使っていたことは今年の後半になって知ることとなった。それが「能動的創造(Active Imagination)」である。
警告しておくが、生半可な気持ちの人や経験の浅い人は知りもしない方が良い。勝手なことを言うが、この文章を読まない方が良い!集合的無意識の中には邪悪な意識も含まれている。そうした意識に遭遇した場合に精神的健康を損なったり、その他の悪影響については一切保証は致しかねるのでご留意のこと。哲学者のあのニーチェも例外ではなかった。
ユングの弟子であるバーバラ・ハナー女史(1891~1986)の著書の実質紹介になる。ユング自身の著書は何を言いたいのか非常に分かりにくい。女史の説明を読むとユングが何を言わんとしていたのか分かり易い。だから、女史の著書とユングの原典と比較することで理解が深まる点は良い。
冒頭に警告文を入れたことがお分かりいただけよう。あの哲学者のニーチェでさえ集合的無意識と対峙して自我を失い精神的な病を患ってしまった。
しかし、一方で、対立するものを受け入れることができれば、世界大戦を避けることもできるとユングはいっている。家族、会社、コミュニティの中での揉め事や紛争の鎮火のヒントにもなるはず。これは、次回以降で紹介する。
今回はここまで。
********************************
参考文献[10] 能動的創造の世界ー内なる魂との出逢い バーバラ・ハナー 創元社 ISBN4-422-11244-9
参考文献[9]心と身体のあいだ 老松克博著 大阪大学出版局 ISBN978-4-87259-449-2
参考文献[8] 『ユング心理学入門』https://amzn.asia/d/0gCq7JP9
参考文献[7] <ミヒャエル・エンデ『モモ』 2020年8月 (NHK100分de名著) ムック – 2020/7/22>https://amzn.asia/d/0cuD1g7M
参考文献[6]『ユング――魂の現実性(リアリティー) (岩波現代文庫)』https://amzn.asia/d/cUEvxPS
参考文献[5] 『元型論』https://amzn.asia/d/eyGjgdX
参考文献[4] ユングのタイプ論に関する研究: 「こころの羅針盤」としての現代的意義 (箱庭療法学モノグラフ第21巻) https://amzn.asia/d/aAROzTI
参考文献[3] 『タイプ論』https://amzn.asia/d/2t5symt
参考文献[2] MBTIタイプ入門 タイプダイナミクスとタイプ発達編https://amzn.asia/d/70n8tG2
参考文献[1] MBTIタイプ入門(第6版)https://amzn.asia/d/gYIF9uL
背景画像:原案:経営を語るユング研究者 小河節生。
作画:ChatGTP4o。
********************************
+++++++++++++++++++++++
こころざし創研 代表
「コーチやめました」
経営を語るユング研究者 小河節生
E-mail: info@teal-coach.com
URL: 工事中
+++++++++++++++++++++++