ティール組織の魁・訪問看護ステーション蘭ビュートゾルフ社は経営学者にも理解できない進化した組織だった。
こんにちは。ティールコーチの小河節生(Sam)です。
来週3/22には名古屋の訪問看護ステーションFOOTAGE社の大串社長を招いて名古屋駅前のウインクあいちでセミナーを開催します。
お申し込みはこちらです。
会場: ptix.at/ZK92ds Zoom: ptix.at/Eo4JoD
とういうわけで訪問看護事業の周辺の話題を今週は書いていきます。
訪問看護とはこんなサービスのことでした。
前回は、訪問看護とその兄弟分に当たる訪問介護事業では、ティール組織ととか自律分散型組織があっているといいました。
その理由は、オランダの訪問看護会社ビュートゾルフ社はティール組織で経営して大成功をおさめたことです。日本から見学にいった経営の専門家の目には全く理解できない経営スタイルと当時は映ったそうです。
では、どんなことをしているのでしょう。「ティール組織」(フレデリック・ラル著,鈴木立哉訳、嘉村賢州解説)が執筆されたことのことなので現状は違うかもしれないことはお含みおきくだあい。
まずは「自律分散」について。
ビュートゾルフとはオランダ語で、「地域看護」という意味。看護師は10~12名のチームに分かれて、各チームは細かく割り当てられた担当地域に住む約50名の患者さんを受け持つ。
どの患者を受け持つかも自分達で決まる。チーム内にはリーダーはいない。重要な判断は集団で決める。できる限り、一人の患者さんに対して、常に一人か二人の看護師が担当につけるように計画される。
時間をかけて患者さんと向き合い病状を始め嗜好、全人的に理解を進めていく。
その効果や、他の看護ステーションの半分の所要時間で病気から早く治り
緊急病院への搬送率は他の66%。数字にならない成果としては、患者さんの最後の数年間の精神的、人間関係上の支えになっていた。(2009年頃)
従来の管理者のいる介護組織に比べてビュートゾルフでは欠勤率が60%低くく離職率は33%低い。転職希望者は後を立たない。2006年後半に約10名で始まった看護ステーションが、2013年にはオランダの地域間ご組織で働く人の3分の2になった。
転職希望者は後を立たないはFOOTAGE社でも同様と聞いています。
ティール組織の特徴の中の特徴である「助言プロセス」については簡単になってしまいますが、こんなものです。
原則として、組織の誰がどんな決定を下しても構わない。ただしその前に、全ての関係者とその問題の専門家に助言を求めらなればならないという制度です。
とはいえ、実際の運用している組織ではなんらかの制限をつけています。どう運用していくは先行する組織にお聞きになると良いでしょう。
「ティール組織」にもこう書いてあります。
他にも自律分散に関することは報酬の決め方や紛争解決のやり方など紹介されているのですが、これぐらいにして2番目の全体性・ホールネスについて。
ビュートゾルフでは全体性・ホールネスに向けた努力として、人々が「自分らしさ」をもっと出せるようになるための、前提、基本ルール、価値観についての研修を受ける。例えば、紛争解決と非暴力コミュニケーション(NVC)の技術についての研修がある。
また、誰かに相談しなくても、売上高の3%を研修に費やせるという原則がある。
全体性・ホールネスを取り戻すにはこんなことが様々な組織で試みられています。そのうちのいくつかです。
どんなやり方をしているかは組織によってかなり違います。事例を多く知っておくことは必要でしょう。
矢継ぎ早に、3つ目ですの存在目的です。英語ではEvolutionary Purpose。
ビュートゾルフの創業者であるヨス・デ・ブロックはこうもいっています。
FOOTAGE社でも、運営ノウハウをフランチャイズ制という形ではあるがオープンにしているところがあります。
まだまだ紹介したいところがあるのですが、「ティール組織」を未読の方は一読ください。また、個別事例を知りたくなったら私たちのセミナーもお役に立てるます。
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こころざし創研 代表
ティール・コーチ 小河節生
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URL: https://teal-coach.com/