時には浸れよムーブメント
眠れない夜とか眠りたくない夜が時おり呼んでないのにやってくる。
お引き取り願いたいけど帰ってくれねぇ…
仕方ないからまぁそのうち眠くなるだろ…ってな軽い気持ちで(無理に寝ようとすると目がランランとギラギラと冴えてくる)
そんな時はのんびりと静かめの音楽を聴いたり作業感の強いゲームをして時間を潰す。
ちなみにここ最近はゲームだと
「PowerWash Simulator」というケ◯ヒャーのような高圧洗浄機でひたすら車や家などを綺麗にするというゲーム。
聴こえるのは「シャーーー」というほぼ水の音だけなので癒やし効果なのか猛烈に眠くなるのです。
(退屈だからじゃなくて心地よい)
昼間にやるといかに効率よく洗浄するか考えたりするので眠くならないんだけれど。
基本ゲームは刺激が強かったりガチでやりたいものをやると思いっきり日が昇るまでやっちゃうので寝る前はやらないように…努力はしてる。
そして最近、ふと聴いてみたらなんだか心が落ち着く曲にたどり着いた。
わし世代はドンズバの名曲。
H Jungle with tのWow wow tonight〜時には起こせよムーブメント〜だ(うわぁ年齢が出るなぁ)
ダウンタウンの浜田雅功さんとTMネットワークの小室哲哉さんが組んだユニット。
始めて聴いたのは中学生だったのでもう大昔。
あの頃はTKブームでチャートのあっちこっちにプロデュースした曲がランクインしていた。
下手したらトップ10独占してたかもしれない。
なのでわしにとっては懐メロ。
正直、あの頃はモテなかったなぁ…とか根暗だったなぁ…とかあまり良い記憶はなくて、
なんかもう30歳くらいで人生終わりでいいやとか思っていた。
あれから30年近くが過ぎてわしはおぢさんになった。
浜田さんがこの曲を歌った時はまだ30代前半だったから追い越してしまったけど、
そんな年齢で歌った曲だからなんだか響くようになったのかもしれない。
この曲は若さで突っ走ってきた頃があり、今はそれなりだけどなんかつまらなく感じている日々を飾らない言葉で歌にしている…ような気がする。
今まで以上に時代が加速していてそれに合わせなければ生きていけなくて大事なモノやコトを忘れているような世代に向けて作ったんじゃないかな…とか考えていたらハッとして聴き入ってしまった。
特に…
〜優しさに触れることより振りまくことで
ずーっとずっーと今までやってきた
それでも損したなんて思ってないから今夜も
自分で自分を守れ〜
という1節がすーっと心に入ってきた。
実際に優しさを振りまいてるかどうかは別としても
今の生き方はそんな感じだよなぁと。
だから自分で自分を守らないとなぁと。
もちろんそんな肩肘張った生き方はしてないし、
する気もさらさらないんだけど精神障害者として生きていくうえではどうしても気を強く持ってないとやってられないことも多いし、
たとえ福祉でも所詮は他人だし職員の本音をさんざん見聞きしてきたから信用できなくなっている。
そういう経験をしてきたからこの1節がすーっと入ってきたのかもしれない。
たぶんわしは仕事とピアサポートと家庭の両立をするために頑張ってる。
いや、たぶんじゃない。ちゃんと頑張ってる。
けどどこかで「まだ足りねぇよ」と思ってなぜか自分に対して謙遜とか遠慮していたりする。
自分のことくらい遠慮せずに褒めりゃいいのにね。
バカだねぇ…。
自分で自己肯定感を下げてりゃ世話ないって。
…と頭で分かっていてもなかなかできないのは日本人ならではの謙虚は美徳、頑張りは他人が認めるみたいな悪しき価値観を叩き込まれてるせいなんだろうか。
だとしたらもはや呪いだな…。
で、そんな自分を見抜いたかのように大サビで
〜ほんのひとときでも
自分がどれだけやったか
窓に映ってる素顔を褒めろ〜
という1節が出てくる。
やはり小室哲哉さんは天才なんだろうなぁと思った瞬間だ。
日本人の感覚をしっかり捉えてるからこそ描けるストーリー展開だと思う(何かと物議を醸す言動があるのは否めないけど)
誰かの評価じゃなくて自分くらいちゃんと褒めてやれよ!というメッセージは気取らない浜ちゃんが歌っているから説教臭くならないとも思う。
「やはり小室哲哉さんは時代を作ってきただけある」
と…なぜか上から目線で呟いてしまった。
この曲をオンタイムで聴いていた頃とはだいぶ違う場所でわしは生きていると思う。
まぁ精神障害者になるなんて想像できるわけないし、
けどそこからわしの人生が充実してくるとは夢にも思わないだろう。
つーか恋愛結婚してるって知ったらそれだけでひっくり返ること間違いなし。
モテないけど君は間違いなく一途なのだ。
今、わしは人に恵まれるている。
頼れる仲間がたくさんいるし(面倒くせぇのもいるけどよぅ)
有難い人たちと出会ったことで出版や研究に携わり面白いことがたくさん起きている。
数え切れないくらい人に迷惑をかけてきたからどこか贖罪のような気持ちというか卑屈な心で生きていたこともあったけれど、
そこで腐らずに頑張った結果なんだよな。
こりゃ謙遜せずに褒めてやらにゃ自分が可哀想だ。
驕ることなく、かといって卑屈にならず、ほどほどに謙虚でそれなりに図々しく。
まぁ…常に財政逼迫してるのが問題っちゃあ問題だけど、それもいつか解決するかもしれないし、今の段階でそれを求めるのはさすがに贅沢ってもんだろう。
すぐ調子に乗るわしにはちょっとくらい不安はあった方がいい。
どうせ不安がなくなったらそのことに不安を覚えるん面倒くせぇ性格なんだから。
今の気持ちを大切にしながら続けていけば何とかなるだろう。
この歌はこんな1節で締めくくられる。
〜いつの間にやら仲間はきっと増えてる
明日がそっぽを向いても走りまくれよ
そうしてたまには肩を並べて飲もうよ
getting better bigin to make it better〜
最後のところを自分なりに訳して終わろうと思う。
「努力が報われてきたじゃん。だからまた努力していこうぜ!」
つーことで…置き土産にSpotifyのリンクを置いとくので聞いてみるといいかもね。
ちゃんと自分を褒めてね。
ではまた近いうちに…アディオース!